2008-03-13から1日間の記事一覧

ソルジェニーツィン/木村浩編訳『胴巻きのザハール』(岩波文庫『ソルジェニーツィン短篇集』内収録)

一人称回想小説。自転車旅行でのクリコヴォの戦いの古戦場について語る。 ・クリコヴォの戦い 1380年ドミトリー・ドンスコイがドン河流域で、キプチャク・ハン国のママイ大遠征軍を打ち破り、タタールのくびきに初の大打撃を与えた。 古戦場では記念碑を守る…

ソルジェニーツィン/木村浩編訳『公共のためには』(岩波文庫『ソルジェニーツィン短篇集』内収録)

初出は1963年『新世界』誌7号。舞台はソビエトロシアの技術学校。 おおまかな話の筋はこんな感じ。 手狭になった技術学校で新校舎の建設がなかなか進まない。そこで生徒たちも工事に参加し、努力した結果、ようやく竣工となった。だがしかし校舎引渡しは遅延…