コンテンツツーリズム

山村高淑、フィリップ・シートン編著『コンテンツツーリズム ―メディアを横断するコンテンツと越境するファンダム』、北海道大学出版会、2021年

本書の趣旨 コンテンツツーリズムの研究史を整理した上で、その概念を再定義し、コンテンツツーリズム研究を単なる日本国内のアニメツーリズムという特定研究領域から引き上げ、国際的な文脈に適用する。 書影 コンテンツツーリズムの主要概念の再定義 【コ…

ヤマノススメ群馬回④「浅間山」(漫画版九十三・九十四合目)

93・94合目では群馬県民ほのかに誘われたあおいが浅間山に登りに行く話。 上毛かるたでは「浅間のいたずら鬼の押し出し」でお馴染みです。 浅間山は活火山のため直接は行けず周囲の外輪山を一周するのが基本なのだとか。 作中では写真を撮るためにカメラ装備…

ヤマノススメ群馬回③「少林山達磨寺」(漫画版百九十三合目「写真を撮っていたから」)

193合目は高崎市民であるほのか回であり少林山達磨寺が登場する。 上毛かるたで言う所の「縁起達磨の少林山」ですよ! 今回の見所はなんといってもソロがよく似合うほのかの独り言。 一人で写真を撮るJKは孤独を楽しむ術をよく知っているというのがポイント…

ヤマノススメ群馬回②「赤城山・赤城神社&伊香保温泉・榛名神社」(サードシーズン8・9話)

赤城山(大沼周辺)と伊香保温泉・榛名神社を聖地巡礼してきたのでメモしておく。 【目次】 概要(作品の内容について) 伊香保温泉・榛名神社 高崎駅 伊香保温泉 榛名神社 赤城山(地蔵岳)・赤城神社 前橋駅 赤城山(地蔵岳) 赤城神社 概要(作品の内容について) …

ヤマノススメ群馬回①「谷川岳」(セカンドシーズン21~23話)

ヤマノススメは埼玉県飯能市を舞台とする作品であるが、群馬県の山に登ることもある。セカンドシーズン21~23話では「谷川岳」が舞台となる。この山はメインキャラ2名(あおいとひなた)が「約束」を交わした「思い出の山」という重要な役割を与えられている。…

【R122ドライブ】らぁめん城ヶ崎でラーメン食べて草木湖まで車転がして富弘美術館を見る【2022 summer】

群馬にはツーリングやドライブでよく使われる道路が存在するが、国道122号もそのうちの一つ。日光市から豊島区まで通っているが、大間々から草木湖までの渡良瀬川沿いの渓谷がもっぱらドライブに使用される。このコースはちょうどらぁめん城ヶ崎で昼食を取っ…

奥多摩湖へ行ってきた時の話

ちょうど仕事のタイミング的に時間に余裕ができ、何もすることが無かったので、気晴らしとして何も考えずに奥多摩湖へ行った時の話。 奥多摩駅普段は忙しいのだが偶々空白の時間が出来た。自室にいた所で何もすることなく漫然と時間を過ごしてしまうことを危…

「らぁめん城ヶ崎」再々訪(どろり濃厚スープ×モチモチした噛み応えのある麺×生玉ねぎ)

3回目。開店当初は「限定」の他に1種類しか固定メニューがないという生産コストを絞ったメニューだった。今回「塩味」が増えていたので、それを頼んだが、やはり「生玉ねぎ」のインパクトがすごかった。 トッピング無し単品(左)・麺の太さが分かる図(右)「ら…

安芸灘とびしま海道における歴史遺産(朝鮮通信使と北前船)

呉市の観光資源として旧海軍遺構はよく知られているし、日本遺産にもなっている。 だが呉市にはもう一つ日本遺産がある。それは北前船の寄港地であった「御手洗」の港である。 呉市の島嶼部は「安芸灘とびしま海道」として4つの島を一体化しサイクリングで観…

コンテンツツーリズム「らぁめん城ヶ崎」レポート

コンテンツツーリズムの類型としては「キャラクターIP」タイプ。キャラにちなんだ場所に巡礼が発生するというパターンです(このお店の「城ヶ崎」とは『アイドルマスターシンデレラガールズ』というスマホゲームのキャラ「城ヶ崎美嘉」にちなんだもの)。し…

Contents Tourism Planning & Management 2019(013-014)「雪ミク電車と食戟のソーマの豪雪うどん」

みなさん、こんにちは。今日もコンテンツツーリズム論演習を受けて来たのでリポートしますよ~。今回のテーマは「雪」ということなのですが、12月中旬の札幌なのにも関わらず殆ど雪積もっていない中での巡検でした。雪ミク電車に乗って、雪まつりの下見をし…

Contents Tourism Planning & Management 2019(011-012)「南平岸~『水曜どうでしょう』を通して読み解く『ラブライブサンシャイン』~」

今回のコンテンツツーリズム論演習は、「芸能人/タレントゆかりの地を巡る」ことがテーマ。日本人学生が大泉洋をメインとしてコースを組み、そこに大陸の方が坂道シリーズのアイドルを組み込むという内容でした。旧HTB社屋がある南平岸高台公園から始まり、…

Contents Tourism Planning & Management 2019(009-010)「『動物のお医者さん』に出て来る偽ポプラ並木はどこ?」

今回のコンテンツツーリズム論演習はH大構内でした。 皆様は『動物のお医者さん』を御存じでしょうか? 移転した畜魂碑と作中の畜魂碑『動物のお医者さん』とは架空の大学H大獣医学部を舞台とする大学・専門職モノのマンガです。この漫画では実際のH大がたく…

Contents Tourism Planning & Management 2019 EX003「富山」

富山県に行くというので同行した。 ピーエーワークスというアニメ会社とその作品群のコンテンツツーリズムである。 「地域振興を餌に地方自治体にコンテンツを売りつけるチンピラ」と揶揄されて悲しくなったりする。 1日目 桜ヶ池(サクラクエスト)→旧大鋸屋…

Contents Tourism Planning & Management 2019(007-008)「『ゴールデンカムイ』~開拓の村と北海道博物館~」

今回からコンテンツツーリズムの巡検・フィールドワークが始まりました。 しかしながら表題の通り、受講生全員が当該コンテンツを好きなわけではありません。 講義の名目上は食わず嫌いを無くすためコンテンツを視聴してくることが前提なのですが・・・ まぁ…

札幌でアイヌ料理のランチが食べられる唯一のお店「ケラピリカ」!

ケラピリカという店で「オハウ定食」を食べたという話。オハウ定食 ケラピリカの場所はココ 時計台のすぐ近く! 古久根ビルの地下1階です! ケラピリカ関連の写真 外観・看板・店の入り口メニュー&店の雰囲気 いなきびご飯&オハウ(汁物) コンテンツ・ツー…

「『あの花』スタンプラリー2019~聖地ちちぶ 10 年目のあしあと~」の感想

※この文章を読む前のご注意! コンテンツ産業をフックとして地域そのものに興味関心を持ってもらうためにはどうすればよいかという問題意識のもとで書かれています。アニメツーリズムを利用した観光振興政策をとる埼玉県産業労働部観光課。 2019年7月から10…

Heritage tourism(Extra003) 札幌市琴似「ヘリテージ&コンテンツ」ツーリズム

アイヌのハッサムコタン、入植と屯田兵村、近代工業(缶詰工場)、京アニ版『Kanon』の美坂栞ルートを題材にしたツアーコースです。 コース(JR琴似駅から地下鉄東西線琴似駅までのウォーキング) JR琴似駅→日本食品製造合資会社旧工場→八軒会館→琴似本通り→桑園…

Contents Tourism Planning & Management 2018 (012-013)「A stage visit of Kanon」

今回のコンテンツツーリズム論演習では『Kanon』の舞台訪問がテーマでした。 『Kanon』は舞台訪問や聖地巡礼にとって重要な位置づけの存在であるとのこと。 ゼロ年代後半『らき☆すた』の鷲宮などアニメによる地域振興のムーブメントが起こります。 その前史…

Contents Tourism Planning &Management 2018 (010-011)「Inbound by film tourism」

講義メモ。 外貨獲得手段としての観光業 明治国家において、世界市場で競争できる輸出品が生糸くらいしかなかった日本は、ジャパンツーリストビューローを結成し、外国人観光客を日本国内に誘致することで外貨獲得を図った。冷戦崩壊後、グローバル資本主義…

「聖地巡礼『動物のお医者さん』で巡る北海道大学構内ツアー」(原作比較版)

コンテンツツーリズム論演習の課題で作成している聖地巡礼ツアー(案)です。 現実と作品内での描かれ方の対比 「コンテンツツーリズム」という一連の体験では、コンテンツとオリジナルの「相互参照作業」が重要であるとのこと。そのため、原作比較を行いまし…