世界史コラム
特権身分への課税 日本社会のセーフティーネットワークはザルです。資本家にとってとても都合の良いものにできています。 年金や社会保険などに入れないギリギリの時間数の契約となっています(入れるのは雇用保険のみ)。 規定コマ数を超える場合は「補講」と…
モスクワ宣言 世界史は史料問題が出てくることは日本史と比べて多くはないわ。 けれども初見の史料を見て詰まってしまうことはありがちね。 1943年10月に出された以下の宣言は何か? 「国際的な平和と安全の維持のための一般的国際機構を、実現可能な限り早…
これまた頻出の「アジア諸王朝の動揺」のテーマだわね。 出題者の要求は「共通の政治的要因」。 条件指定も帝国内部と外部の動きを中心に述べるだけだから難易度は低いわ。 簡潔にまとめると以下の通りかしらね。 内部は「中央集権体制の動揺」、外部は「主…
※チョロいかと思いきや条件指定が厳しく15世紀の処理が合否を分けるであろう問題。 イギリス議会史は論述問題としては使い古されたテーマね。 世界史受験生にとっては頻出事項であり楽勝だわ!と言いたい所なんだけど 条件が問題よね・・・。 条件「13世紀か…
世界史において細かな年号暗記は推奨しないタイプです。 まぁ覚えるにこしたことはないですが年号だけ覚えても意味ないかと。 それよりもなぜ起こったのかとかどうして重要なのかとか世界史的意義は何かとかが大事。 それでも世界史を勉強していれば重要な年…
国民国家形成 よく固有の領土とかいうじゃない?けど世界史を勉強すると分かるけど けど けど。 国家が明確な領域や主権を持つのって近世絶対王政社会からじゃない?全然固有じゃない。 それと同じで近代国民国家っていうのも歴史上の産物なのよね。 私たち…
末期状態の国家や王朝を扱うと生徒たちは「滅びるのは当然」という立場にたちがちです。 つまりは「政権担当者が何もしなかった」と思い込んでしまうのです。 しかし、ただ手をこまねいていただけか?というとそうではありません。 様々な対応をとったのです…
人間には先入観があるわよね。画像はイメージです状態。 ファミレスとかファストフード店にたまにだけどいくと、メニューはとても美味しそう。 けれど実際にバイトが解凍して運んできた料理は見ると残念で萎えるわよね。 それと同様に生徒のイメージとして国…
前にも幾つか書いてた論述問題を生徒に解説するシリーズ。 導入 俗世では女子のワールドカップや文化遺産で盛り上がっているようね。 社会科教員なのにアンテナ低くて世事に疎いメガネは知らないでしょうけど。 ワールドカップや世界遺産というと国民統合の…
第二次大戦中、フランクリン=ルーズヴェルトの死により副大統領から昇格したトルーマン。しかし、トルーマンは外交経験もなく、大戦中の国際会議の知識もないまま、ポツダム会談に挑むことになった。トルーマンが大戦を終結に導く手持ちカードは三枚で、(1)…
センター世界史解説作りを個人的に行ったのでメモ。 授業では高2の生徒に「自分でセンターの解説を作ってみよう!」というのをやらせているので、まず自分が全部作りました。 (ジグゾー学習でグループごとに大問ごとの解説作らせて結合し一つの解説にするア…
東方植民 ドイツという「国家」はプロイセンの軍事的拡大によって成立したじゃん? じゃあ、そもそもプロイセンってどうやってできたの? 17世紀初頭にブランデンブルク選帝公国とプロイセン公国が合併した後、18世紀初頭に起こったスペイン継承戦争の功績で…
ヴァージニア州の話から、処女ってなんですか?という話になり・・・ 妻帯の禁止なチベット仏教黄帽派につながるという展開。 どんな展開だよ!? アメリカにおけるイギリスの最初の植民地はヴァージニア州。 エリザベス女王の時に入植が開始されるのですが…
/ 国家は創られた産物であり、国境という概念は西洋起源の主権国家体制によるものである。 イスラーム世界や東アジア世界では主権国家体制とは異なる国際秩序が敷かれていた。 そのため、西洋列強は主権国家体制に組み込むため国境画定条約を締結していく。 …
/ なんかハンザ同盟は論述のテーマになることが多くて一橋とかでも出題されてるわ。 ハンザ同盟は北欧商業圏の都市同盟。商業的特性が強い。 まぁ「ハンザ」という言葉じたい「団体」という意味で旅商人の組合を指すしね。 けれどロンバルディア同盟は商業的…
/ 今日は西周から東周への政治的変化について質問を受けました。 なにやら封建制のシステムで勘違いがある様子。 生徒Aくんからの質問です 春秋時代の東周は邑で緩やかに連合体を構成しているとおもいます。これって封建制の「くずれ」っていえるのでしょう…
オランダ東インド会社は、17世紀から18世紀にかけて次第にジャワ島内部への支配を強めた。この当時、ジャワ島内部で発展した産業の一つが砂糖生産であり、砂糖生産に関わる技術や一部の労働力は中国から導入された。この背景にある中国側の国内事情を2行以(6…
/ はいはい世界史講義のお時間です。 今回は「ビザンツ帝国に対するトルコ系諸国家の攻撃」をお話しします。 ビザンツ帝国に大きな影響を与えたトルコ系諸国家の攻撃? トルコとかいきなり言われましても・・・ ケマルとかケパブくらいしか思い出せないわ。 …
(1)国民国家体制とナショナリズム みなさん、こんにちは。 今日はパン・イスラーム主義の解説をします。 パン・イスラーム? 私はご飯の方が好きだわ。 いや、穀物ではなくて。英語のpan。名詞に付いて、広くそのすべてにわたるという意味。 漢字で「汎〜主…
みなさん、こんにちは。ようやく1学期のデスロードをくぐり抜けました。 定期試験対策・模試対策・入塾体験授業・テスト作成・授業研究会・成績処理などを終え、束の間の休息。 まだ夏休みに入っていないので、夏期講習も始まらず、久しぶりに世界史の解説で…
<ポルトガル> ☆アヴィシュ王朝(1385〜1580) ⇒大航海時代の黄金期を築いたポルトガル王朝。1580年スペインのフェリペ2世が王位を継承して、スペイン=ハプスブルク朝に移行した。 【ジョアン1世】(位1385〜1433) ポルトガル王国アヴィシュ朝創始者。積極的な…
発問 現代世界はグローバル化社会と言われるが、世界がひとつになったのはいつからだろう。 どのようにして世界は一つになったのだろう。 〇世界経済の一体化 【新大陸】植民地←→銀【西欧】穀物←→毛織物【中・東欧】 | | | ポトシ銀山 商業革命・価格革命…
1850年ころから70年代までの間に、日本をふくむ諸地域がどのようにパクス・ブリタニカに組み込まれ、また対抗したのか。 パクス・ブリタニカ時代のイギリス 経済…「世界の工場」 1851年に第1回万国博覧会開催⇒技術力と経済力を誇示 国際政治…クリミア戦争で…
改革開放下の上海における伝統的な下町「里弄」での失敗譚。 改革開放で一度は成功したものの奢れるものは久しからず、栄枯盛衰。 企業が生まれては消え去っていく状況の中であがいている庶民を描いた。 改革開放は上海において投資ブームを生み出し、一攫千…
中国の労働問題といえば、農村戸籍と都市戸籍。 何故中国が安価で豊富な労働力を獲得できるかといえば、農村戸籍の出稼ぎ労働者が、その労働力を供給しているからといえる。生産コストを抑えるために一番必要なのは、労働者の賃金を最低限に抑えること。しか…
前回までのあらすじ im@s架空戦記シリーズに影響を受け、たかちゅきさんたちは帝国主義原因論を調べることに。 帝国主義といえば、春閣下。解説よろしくお願いします。 今回は従属理論によるパラダイムの転換を見ていきます。 うっう〜。 帝国主義原因論。始…
ガイダンス うっう〜帝国主義ですぅ。 どうしたのいきなり? 並行世界では、チェコスロヴァキアを率いて世界征服しているんですぅ。 確かに帝国主義の結果として第二次世界大戦の勃発を見る説もあるわね。 ??じゃあ他にはどんな説があるれすか? そうね良…