冥契のルペルカリア

冥契のルペルカリア 分岐回収篇

冥契のルペルカリアは1本道シナリオでフラグ圧し折り方式。 個別√に入ると正史ではなくバッドエンドに突入する。 (※理世だけは1本道シナリオの最中、時間軸リセットが入る) それ故、個別√に何か主題があるわけでもなく漫然と終焉を迎える。 ここでは分岐回収…

冥契のルペルカリア 最終幕「魔白の彼方」の感想・レビュー

死の狭間にある者たちがその未練により構築された思念体世界で生きる強さを得る話。 構造だけ見ればリトバスなのだが演劇を主軸としたトラウマ克服は読みごたえがある。 現実を認識した主人公により虚構世界は崩壊し、実妹は何も言わずに消えようとする。 そ…

冥契のルペルカリア 第八幕「紅蓮の涙痕」の感想・レビュー

主人公と折原氷狐の過去の伏線回収篇。インセスト・タブーの話。 主人公と妹は自称有名女優の母から厳しい演劇指導を強制されてきた。 しかし母親は有名女優でも何でもなくただの売れない端役だったのだ。 そのうえ夫は浮気し本当の有名女優の下へ走ってしま…

冥契のルペルカリア 第七幕「灰色の客席」の感想・レビュー

リトバスよろしく思念体世界モノ(作中では虚構世界)。 現実世界では公演の最中に発生した火事で旧劇団ランビリスの団員たちは死ぬこととなる。 だが火事のなか生き残った匂宮めぐりは一人取り残されてしまうのである。 虚構世界の劇団ランビリスはめぐりを…

冥契のルペルカリア 第六幕「茜色の眩惑」の感想・レビュー

理世ルート。演劇に人生を捧げることで喪失した幸せを回収しようとする話。 しかし理世の幸せとは二人だけのセカイ系的幸せであり、そこには何もなかった。 エンディングを迎えたかと思いきやそれは単なる眩惑として処理されリセットされる。 幸せな未来を捨…

冥契のルペルカリア 第五幕「群青の不条理」の感想・レビュー

匂宮めぐり回。前半戦の終幕。劇団ランビリスで公演を成功させる話。 匂宮めぐりを覚醒させるため愛を芽生えさせた後、憎悪に突き落とすことがメインとなる。 めぐりに与えられた役は相手を憎みつつも根底では愛さずにはいられないという複雑な役。 しかしめ…

冥契のルペルカリア 第四幕「天鵞絨の夜具」の感想・レビュー

ガチ百合LGBTと友人への愛憎を通して二律背反の感情を描く話。 倉科双葉は百合的恋愛感情の先に相手の幸福こそが第一という報われない愛を貫く。 箱鳥理世は友人を好きであるが故に嫌いであるというメビウスの輪を受け入れる。 双葉も理世も決して重なること…

冥契のルペルカリア 第三幕「暗紅の憧憬」の感想・レビュー

演劇の公演に向けて台本が完成し、配役が決定される話。来々×悠苑がメイン。 主人公は天才子役と持て囃され、実妹の天才的な演技を見て挫折したとされていた。 しかし主人公は凡才でありたまたま初演がまぐれ当たりしただけだったのである。 プライドの塊で…

冥契のルペルカリア体験版(第一幕・第二幕)の感想・レビュー

青春演劇モノ……と見せかけて死んだはずの妹の幻影が具現化するファンタジーモノ。 第一幕は役者を諦めた元子役の主人公が親友の少女の為に劇団の入団試験に挑む演劇モノだが… 第二幕に入ると現実を舞台にして虚構が演じられるファンタジー展開へと突入する。…