雑録

満洲研究

日満関係史フィールドワーク(3)「【訪問】大日向開拓記念館(長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉)」

満洲引揚者の戦後再入植の勉強の一環として軽井沢町を訪問した。 第三の大日向村はどこにあるのですか? 戦後再入植地「第三の大日向村」を求めて 大日向村は3つある。それすなわち満洲へ分村移民を送出した母村の大日向村(現:南佐久郡佐久穂町大字大日向)…

日満関係史フィールドワーク(2)「【探訪】旧大日向村(現:長野県南佐久郡佐久穂町大字大日向)」

佐久穂町で国策映画を見て来た話。 探索・調査 【探索】国策映画『大日向村』を求めて 満蒙開拓平和記念館において「大日向村」の特集を見る。大日向村は当時分村移民のモデルケースとして和田伝の小説をもとに国策映画や国策紙芝居が作られた。それらを視聴…

日満関係史フィールドワーク(1)「【訪問】満蒙開拓平和記念館(長野県下伊那郡阿智村駒場)」

長野県の阿智村に満蒙開拓を題材にした民間の博物館が存在する。 その満蒙開拓記念館とは一体どのようなものなのか。 実際に行ってきたので、雑感を記しておきたいと思う。 常設展示で冒頭からピックアップされていたのが、阿智村と同じ長野県にある大日向村…

満洲国の旅行記・紀行文を読むと、移民村が観光資源化して訪問地の対象となっているので、整理のために満洲移民関係の年表を作っている。

満洲国の旅行記や記録文を読んでいると移民視察が一種の観光行動となっていることが分かる。 それ故、満洲移民の時系列を調べて年表を作成している。 満洲国の成立と試験移民 第二次若槻内閣 1931.9.18満洲事変 犬養毅内閣 1932.1 関東軍、「満蒙二於ケル法…

日本人の満洲国認識形成とコンテンツ・コロニアルツーリズム

【概念図】研究の方針とか 満洲国コンテンツの生産 1931年の満洲事変を契機に、翌1932年には満洲国が成立した。傀儡国家でもある満洲国に実態を持たせるため、その正当化が図られ、満洲認識を広めるために日本では様々な満洲国コンテンツが生産された。小説…

【史料】新聞報道された満洲国の紀行文・旅行記について

【随時追加】コロニアルツーリズム×コンテンツツーリズム。 1932年~1945年における満洲国の小説・紀行文・体験記を分析することで、何が観光資源となっていたのかを明らかにするという。 1932年 「中村少佐慰霊の旅」、『朝日新聞』、東京/朝刊、1932年3月1…

満洲国における博物館に関する先行研究サーベイmemo

書籍で発行されている参考文献が二つで、(1)大出尚子『「満洲国」博物館事業の研究』(汲古書院, 2014.1)と(2)犬塚康博『藤山一雄の博物館芸術 : 満洲国国立中央博物館副館長の夢』(共同文化社, 2016.4)。 博物館副長官の藤山一雄は多くの論文タイトルに散見…

【作業中】朝日新聞における満洲国(1932〜45)の旅行・観光に関する記事(時系列順)

満洲に関する新聞記事の分析シリーズ。 『朝日新聞』の旅行・観光に関する記事は179本程あり全部読みました(※満洲以外の帝国日本の植民地が数種類混じっている)。 今は時系列順ですが、これから分類・整理します。 満洲に関するコラムや小説もチェックすると…

【研究指導】日本における満洲イメージの創出・支配の正当化の装置としての観光

研究論文の要旨を図解フローチャートでプレゼンした際に指摘されたことのメモ。 要旨を言葉でまとめると以下の通り 【1】問題意識と問題設定 テーマと具体的な題材 問題意識の根底にあるのは「ヒトの移動」つまり「なぜヒトは移動するのか」。この問題意識の…

【進捗状況】「なぜ帝国臣民は植民地へと移動したのか?」

【大テーマ】帝国と植民地間の人の移動について調べている。 RQ 「なぜ帝国臣民は植民地へと移動したのか?」→「帝国−植民地間の移動という欲望を喚起させる装置」 これまで 帝国と植民地間のツーリズムや観光についての先行研究などの調査を行った。 http:/…

戦前の旅券(パスポート)制度の歴史

帝国と植民地間の人の移動について研究している。移民・出稼ぎ・商用・旅行・観光など、何故人は移動するのか。その原因には、プッシュ要因・プル要因という違いはあれど、人に移動したい/する必要がある/させたいという欲望を喚起させる装置が存在したは…

観光、ツーリズム、旅行の定義及び旅行業の歴史

はじめに 帝国と植民地間の人の移動について勉強しており、満洲におけるツーリズムを調べている。 前回の演習では、ツーリズムや観光の定義、また戦前日本の海外渡航制度についても述べる必要があるとの指摘を受けた。そのため、参考文献を読んでいるのだが…

演習B報告002における指摘と改善点の整理など

今回 今回の演習で報告したこと 今回は、テーマ選択、満洲研究の研究史整理、課題設定、満洲ツーリズムの先行研究分析、リサーチクエスチョンの設定を報告した。 http://d.hatena.ne.jp/mmm000mmm/20180627/p1 http://d.hatena.ne.jp/mmm000mmm/20180703/p1 …

【文献サーベイ004】『史学雑誌』「回顧と展望」における満州研究まとめ(2017−2013)

『史学雑誌』「回顧と展望」 満洲研究まとめ 2017年の歴史学界(『史学雑誌』第127編第5号) 2016年の歴史学界(『史学雑誌』第126編第5号) 2015年の歴史学界(『史学雑誌』第125編第5号) 2014年の歴史学界(『史学雑誌』第124編第5号) 2013年の歴史学界(『史学雑…

資料編 人々に観光への欲望を喚起させる装置

【資料1】植民地研究における観光研究の始まり 「植民地における資本主義の様態を、経済史研究とは異なる関心から問題にする動向がある。植民地という条件下では、資本主義が生み出す不可逆的変化が、人々の感覚や情動にいかに作用するのか。この問いかけは…

【文献サーベイ003】【別表1】満洲 旅行・観光・ツーリズムに関する先行研究の分類

1.新聞社に関係するもの 有山輝雄『海外観光旅行の誕生』(吉川弘文館、2002、pp.18-88) 高媛「租借地メディア『大連新聞』と「満洲八景」」(『ジャーナル・オブ・グローバル・メディア・スタディーズ』4、2009、pp.21-33) 2.旅行会社の出版物を利用したもの …

【演習B報告002】リサーチクエスチョンの設定「満洲への人口移動を促進させるための大衆的欲望の喚起について」

大きなテーマは「観光が日本人の満洲認識形成に果たした役割・機能とは何か?」 その中でも「なぜ人々は満洲へ観光しようとしたのか」(大衆的欲望の喚起)を扱う。参考:大衆的欲望の喚起 これまでの経過 進捗状況 http://d.hatena.ne.jp/mmm000mmm/20180320/…

【用語メモ】満洲 観光・博物館・紀行文関係/二〇世紀満洲歴史事典(吉川弘文館、2012年)より

帝国とプロパガンダについての研究。 大衆を啓蒙し、対外認識を形成させる装置として、観光・博覧会・紀行文などを扱う。 ここでは、日本帝国が満洲に対して帝国臣民にどのような満洲像を形成させようとしたかを見るために、基本的な用語を押さえていく。そ…

【文献サーベイ002】日本帝国と人流→満洲観光ツーリズム→満洲関係の博覧会

ほとんど研究進んでおらず焦燥感に駆られてきた。そんなに多くないのに講義回すだけで精一杯になってしまっている。少しずつでもやっていかねば。と、いうことで、ひとりブレーンストーミングタイム。博覧会とかってどうでしょうかね?思い付きですが。 学術…

【文献サーベイ001】植民地満洲をめぐる人流(旅行・観光・ツーリズム)に関する主要文献リスト

とりあえずCiNiiと国会図書館サーチで「満洲 観光」、「満洲 旅行」、「満洲 ツーリズム」で検索した結果出てきたものを、羅列。 上記検索だと千住一による先行研究整理の文献がほとんどひっかからないので、それらも加えた。 ただ著者順に並べただけでは、…

「内原郷土史義勇軍資料館」訪問記・雑感

内原訓練所は満蒙開拓青少年義勇軍に応募した各道府県の青少年が満州に渡る前に訓練を受けた施設。 茨城県水戸市内原にあり、現在は郷土資料館となっている。 その足跡を体感するため、現地を訪問してきたのでメモしておくこととする。 満蒙開拓青少年義勇軍…

満蒙開拓青少年義勇軍 虎山義勇隊開拓団(満州国東安省林口県虎山)に関するメモ

参考文献 群馬満蒙開拓魂之塔建立三十周年記念誌編纂委員会編『群馬満蒙開拓魂之塔建立三十周年記念誌 希望に満ちた満蒙開拓と終戦』(群馬県拓友協会 2004 pp.269-282) 1.会の名称 虎山会 2.創立年月日 1973年3月25日 3.隊員の県別人員数(合計300人) 群馬県1…