ひろがるスカイ!プリキュア 第4話「わたしもヒーローガール!キュアプリズム登場!!」の感想・レビュー

自己を卑下していた少女が立ち上がり、逆に他者を肯定できるようにまでなる話。
虹ヶ丘ましろは自分の特性を把握できておらず、まだ何者でもない少女。
中学生になっても自分が何をできるか、何がしたいのかも分からず劣等感を抱いていた。
そのため友のピンチを救う機会に恵まれた時も私「なんか」がと躊躇してしまう。
だが自己卑下することで自分を保つことより友を救いたいという意識の方に傾く。
こうしてプリキュアになる決意をしたましろは奮戦し友を救い出す。
助けられたソラが私「なんか」の為にと述べるとましろは耳元でそっと窘めるのであった。

自分が何を出来るのか、自分は何をしたいのか

ソラに影響されてアイデンティティの確立に悩むようになるましろ
  • 私「なんか」と自己卑下するムーブからの脱却
    • 今回の主役は虹ヶ丘ましろ。いつも助けられてばかりで敵からさえただのモブキャラと言われてしまう始末。その指摘は的を射ており、中学生にもなって自分は何が得意なのかやどんなことなら出来るのかとうことを考えた事すら無かったのである。今の時代、子どもたちはセルフコーチングが求められており、自分で自分を教育していかなければならない。そのため自分が出来る事を把握できていないというのは大きな痛手。ましろは自分が何も無いカラッポな人間であることに気付いて劣等感に駆られてしまう。それはプリキュアになる時にも悪影響を与えてしまう。友人のソラが敵の攻撃で触手攻めにあっている中、助けなければならないと思うのに、プリキュアになることを躊躇してしまうのである。私なんかじゃ……と尻込みするましろを励ますことになるのが、幼馴染の聖あげは。あげははましろの優しさが強さだと説き、ましろは今のままの自分で良いというソラの言葉を思い出す。こうして自分を自分で肯定することができたましろは祝福を受け、プリキュアに変身することができた。ましろは肉弾戦もするけど主な戦闘スタイルはエネルギー波の射撃系っぽくグミ打ちから元気玉まで繰り出す。こうしてましろは戦いの中で大きく成長していく。バトル後、ソラが私なんかのためにと自虐ムーブをするのだが、同様の悩みを乗り越えたましろがそれを救う。ソラの手を握り締めるとそっと近づき耳元で「私なんか、なんて言っちゃダメ」と囁くのであった。それを受けたソラが顔を赤らめながら涙くんで良いお返事をする所が今回のクライマックスであり、ソラまし百合エンドで4話は幕を閉じる。
私「なんか」がと躊躇してしまうましろ
友の危機を救うためプリキュアになる決意をしたましろ
今回のハイライト「私なんかなんて言っちゃダメ」のシーン

ひろプリ感想まとめ