小田中直樹『日本の個人主義』(ちくま新書)

大学での講義のため必要に駆られて読む。「自律」というコトバをキーワードに論を展開していく。
大塚久雄の「自律」を叩き台にして、それを批判するポストモダン、反パターナリズム、民衆文化論、総動員体制論、ネオリベを引き合いに出してそれに反論する。

で結局、「自ら立てた規範に従い、自らの力で行動する」という自律は、懐疑精神とコミュニケーション能力を備えることで、現代でも成り立つことが出来るそうな。