今回はVS村上義清との上田原の合戦。板垣信方・甘利虎秦が討ち死にする武田方の敗戦をどう描くかが注目される。
ここ数回で、晴信が家臣の言うことを聞かず焦り気味になっていることをことさらに強調してきたが、今回の上田原の戦いでその矛盾点が爆発してしまったという展開になった。
板垣・甘利が先鋒になり、板垣が敵を引き付け、甘利が村上義清の暗殺を企て単身敵陣へ乗り込み、身を挺した戒めで、晴信を諌めようとする。板垣の影武者作戦や、甘利の単身乗り込みは如何にも大河ドラマ丸出しであったが、それでも板垣が伝兵衛に命を預けよという場面や甘利が敵陣で暗殺を狙う描写、甘利・板垣の死に逝く様にはちょっと夢中になったね。だがしかし、今回は晴信が甘利の裏切りに顔をピクピクさせるシーンに全てが持っていかれた。あの顔ピクピクがあってこそ現段階における晴信の苦悩を表せるというものだ。
現在、尽く晴信に蔑ろにされている山本勘助。板垣・甘利の死によってどのように変化していくのかが楽しみですな。
