リトルバスターズ 西園美魚シナリオ メモ

西園さんとの情交編

ぶつかられた西園さん。相手は謝りもせずヒドイと息巻く理樹に対して、きちんと謝られたと返される。

僕はきづいてしまう。
西園さんが独りでいる時間、他のみんなといるときには見せない笑顔を浮かべることを。
彼女の心の奥が映し出されているような、儚い笑みがそこにあることを
西園「わたしに、これだけ近づこうとした人は…他にはいません」


恭介が短歌大会のお知らせを持ってくる
恭介「俺達が単なる馬鹿じゃないとこをみせてやるんだ」

それは不思議な話だった
登場人物の中の一人が、自分の周りの人たちを題材にして小説を書いている。実際の出来事と、彼の書いている小説が奇数章と偶数章で交互に続いていく。現実と小説、そのどちらでも起こる殺人事件。前の章で殺された人物が、次の章では生きている。でも話が進むにつれて、その垣根は曖昧なもになる。次第に現実と虚構はリンクしていく・・・読んでいるうちに、僕は…つまり読者は混乱してくる。一体、どっちが小説の話なんだろう。この人は生きているんだろうか。死んでいるんだろうか。冷静に考えると、そう思うこと自体おかしい。だって、どちらも小説なんだから。僕、直枝理樹が読んでいる本の中の話だ。本を読んでいる僕が現実。本の中はすべて虚構。

西園「コレは『奇書』と呼ばれる類の小説です。読んだ人の精神に影響を与えるかもしれません。」
理樹「今自分がいる、こ世界がとても不確かなものに思えてくるんだ。西園さんはどう思う?現実ってなんだろう?」
西園「現実とは記憶です。直枝さん、私たちはどうやって『現実』を認識すると思いますか?その情報が蓄積されるのは脳です。たった今、こうして口にしたわたしの言葉は直枝さんの耳を通じて、直枝さんの脳に届きます。直枝さんの脳は、その情報を『記憶』として留め置きます。それは瞬きするよりも短い間の出来事です。生れてからこのかた、数百万分の一秒という瞬間をわたし達は何億回も繰り返して脳に刻んでいきます。その繰り返しで、わたし達は現実を記憶という形で認識し続けているんです。」
理樹「『言われてみればそうだったかもしれない』は、すぐに『そうだったに違いない』と頭の中で置き換わってしまう…」
現実が短い過去の再生の繰り返しでしかないのだとしたら。
そこに『置き換え』が生じるのは…必然なのか。
西園「現実と虚構を区別することはできません。その境界は極めて、曖昧です。ちょうど…空と海が混じり合う水平線のように、です。だから…そんなことを考えるのは無駄なんです。誰にも分からないのですから。記憶と過去、そして現実と虚構は容易に入れ替わる不安定な存在です。それはまるで、夢のうつしよと夜の夢のように、です。でも、もしも、その『境界線』に立つことができれば…」

いやあ、やっぱり鎌倉時代は武士の政権という考え方なんですねー
鎌倉はちがうっしょ?鎌倉幕府も所権門の一部だって。

耽美派といっても、いわゆる『お耽美』ちは違い、浪漫派の流れを汲んだ新浪漫派とでも言うべきものです。期待すると、ちょっと残念です。
・・・西園さん腐女子確定・・・

短歌作り。

ねこかわい(鈴)
笑うお前の(袴)
吼ゆる犬(クド)
最近よるがキツイなぁ〜とお悩みのキミに(来ヶ谷)
スーパーテクノロジー(恭介)


恭介「その学園の生徒はいろんな国や企業から送り込まれている諜報員なんだつまりは全員がどこかのスパイというわけだ。ただ、唯一主人公だけは、普通の生徒で、彼らの抗争に巻き込まれていくんだ。今は銃を片手に戦っている。片時も手放せない。もちろん授業中もだ。果たして国をも動かすほどの学園に秘められた謎とは何なのか?」

そんな会話さえ、以前にもしたような気がしてくる。
すれ違う人の顔も、毎回同じなのかもしれない。
恭介「…理樹、余計なことは考えるな。お前は、ただ前を向いていればいい。前へと進め。」
すれ違った瞬間には、顔を忘れてしまいそうな人の群れ。
そのそれぞれに名前があり、家族がいて、生活があるとはどうしても信じられない。

西園さんジキルとハイド説話。

「背をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に 逢わんとぞ思う」

川の流れが速くなり、岩にさしかかったところで二又に別れてしまっても、またいつかは合流してひとつになる。離れ離れになってしまった恋人とも、そんな風にして再び逢いたい
ものだ。
・西園さん精神分裂説話

西園「そんな意地悪をすると、直枝さんのこと嫌いになりますよ」
理樹「えっ、それは困るよ。僕は西園さんのことが…」

はいはい、ヒロインの存在抹消説話逆ONE来ましたよーーーー。
今まで、西園さんに関わってこなかった大半のクラスメイトたち
彼らはまるで・・・・
西園さんが本当に影であるかのように、気に止める様子がなかった。
以前からもそうだった、といわれると少し違う。
確かに、西園さんに友人は少ない。
西園さんの『不在』がきっかけに、何かが動き出すんじゃないだろうか。

oneONEワンおね・・・
西園「その人の気持ち、記憶、経験、そういったものによって、見える世界は違うんです。」
理樹「同じ『自分』でも、時と場合によって感じ方は全然違うものね」
西園「冷静になって思い返すと、かなり恥ずかしい気がしてきました」

日曜日デート
・自殺のための身辺整理か
・引越しか
・存在の消滅か


西園さんにオススメの本を教えてもらう。
一番上の本はどうみても北村薫の円紫さんシリーズ(創元推理文庫)です。面白いぜ!?暇な方は読んでみ?

「小説が書かれ、そして読まれるのは人生がただ一度であることへの抗議だからである。」
「・・・わたしは、2人分の人生を生きるために本を読んできたのかもしれません」

in海
西園「…ここは、終わりの始まる場所ですから」
理樹「僕のことを好き、だから?」
西園「それは違います。あなたが覚えている感情は憐情です。恋情ではありません。あなたはわたしに同情しているだけです。」

ジキルとハイド。
光と影。
オモテとウラ。
もう一人の美魚が現れる。その名は美鳥。
ああ、藤崎竜の短編集で読んだことあるよ。影にとって食われてしまうはなし。こちらは両方とも影がない・・・
西園さんはカゲナシだったのだ。
そして「見ないで」の言葉を最後に
眠り病発動!!

お約束の如くさっぱり西園さんを忘れる理樹。
鈴から「立ち上がれとのメールが」
数日何もせず、頽廃的な日々が過ぎていく。
そこへ、西園嬢そのものである『若山牧水』短編集を発掘。

白鳥は 哀しからずや 空の青
うみのあをにも染まず ただよふ

西園さん消失編

西園さんのことを思い出し、学校へいってみれば
既に美鳥に取って代わられていた・・・
鈴はみおの異変に少し気付く。
リトバス』そのものが、記憶や認識の齟齬をテーマにしているようだ
鈴「理樹は、理樹の思い出を信じろ」



自己存在の理由。自己存在の肯定。自分とは一体何なのか?
明治維新の文明化。そとからの近代化による個人主義の導入。自分とは何かを見つけるため、明治の近代文学の源泉より脈々とその流れは受け継がれる。うまれてすみません。恥の多い一生を。誰かエリクソン呼んで来て。自己同一化の拡散。中二病中村光夫
美鳥「自分が果たして誰なのか。人類永遠の命題といってもいい疑問だね。影なんてあるも当然。誰もそんなこと疑いもしない。」
クドが影踏みをしていたことを思い出せ!!
美鳥「せいぜい悩みなさい。どうせ無駄なんだから。理樹くんが好きなのは、美魚じゃなくて、このあたしになるの。さいしょからそうだったんだって、理樹くん自身もそう思うんだよ。結局、その程度の気持ちなんだから。」

子供の頃、死んだらどうなってしまうのか、と考えると怖くて眠れなくなった。嗚呼気持ち分かるよ。こういうときは中島敦『狼疾記』がオススメだ。

『死』
ああ接吻 海そのままに日は行かず
鳥翔(ま)ひながら 死(う)せ果てよいま
(口付けをしたこの瞬間、海はそのまま、太陽は沈まず、鳥は飛びながらにして止まってしまえ。)
一瞬の永遠を望んだ歌だ。
おねおねおねおねONEONEONEONEONEONE

クドや三枝さん、小毬さんに来ヶ谷さんたちはどうしているかな。
ふと、思い出したときには、姿を見かけない。
ついこの間まで一緒に練習をして、しゃべったり、笑ったりしたはずなのに。とても遠い昔のようだ。過ぎてしまえば、急速に色あせていく。
過去は伸ばした手によって掻き消されてしまう幻みたいに、あやふやだった。確かに残っているのは、僕と恭介、真人、謙吾、そして鈴の関係だけだった。

リトバスはかなり奥深く作られているな。今この現在においてやってよかったと思ってるぜ。やる前に楽しそう。やってる最中に楽しい。やり終えたあとに楽しかった!!というのがドーパミンのコツなんだぜ?

美鳥「たどりつけなきゃ、理樹くんはすぐにでも、美魚のことをわすれちゃうよ?」
美鳥の甘言により記憶と過去と認識と存在に悩まされる理樹。
『勘違い』は容易に『確信』に変わってしまう。
とうとう理樹は美鳥を「西園さん」と呼んでしまい、眼鏡をかけているというギミックにも簡単に引っかかってしまう。
・・・
僕が創り出した幻だったのか。思い出した過去はまやかしだったのか。
美鳥「言葉一つで、理樹君の頭の中の過去なんてすぐに置き換わっちゃう。思い出なんて幻。過去なんて、頭の中で創り出した偽者。みんな、それで満足しているんだよ。それが…幸せになる道なんだから。」

ついに美鳥は攻勢にでて、西園さんの約束の詩集を奪ってしまう。コレがなければもう美魚は思い出せないという喧嘩につられて・・・

理樹、最後の頼みの綱;恭介に頼るが・・・
恭介「理樹。おまえは、おまえを信じろ。俺達の言葉に頼るな」
結局は自分で解決するしかなかった・・・
・・・まるで全てを知っていて。その上で僕を突き放しているんじゃないろうか。

ホント逆ONE状態+しかもマヤカシ幻術魅了状態か。辛いなこれは。
心が折れかけたところで短歌大会を思い出す。
はははははタイミングよすぎだね。
西園さんは、恋歌を詠んでいた。それをみれば・・・
・・・
風に乗り 白い翼で 君と行く 
青の狭間の 常夏の島
・・・
「紙でできた飛行機なんて…自然の摂理に従えば、いつかは落ちるに決まっています。それでも…その飛行機に乗ってどこかに飛んでいけたら、それは素敵なことかもしれません」

VS美鳥
・色仕掛け攻撃
「ここには何があるでしょう?空気?正解。目に見えず、ふれることもできないけど。透明なのに蒼くみえるのは何故だ?」

理樹「僕に会うために、きっと来ると思ってたよ。」
西園「随分なうぬぼれですね」

そのように世界が構築されるんです。
わたしを、名前も持たないひとりの『わたし』にしてください


・空想具現化
つうか、北村薫さんのシリーズを紹介していたけれど、主人公が妄想具現化してもう一人の自分を具現化するのは「時3部作」でもあったな。それと村上春樹の『海辺のカフカ』でもあった。集合的無意識


わたしは、自分が見ている世界が自分にしかみえていないことを思い知り、そして美鳥という妹自身がそうであることを思い出したのでした。
・・・・
空と海の間にある場所こそが、私が子供の頃から憧れていた場所なんだと分かりました。
・・・
少女は棺の中の世界を選んだ。
苦痛だらけの現実を捨てて、棺の中の世界を望んだ。
・・・
贖罪・業罪・寂寞・呪縛・永遠・別離
・・・
永遠の空をなす大気
無限の海をなす水
その透明の集合のはざまでただよう白鳥のように孤独でありたいとずっと思ってきました。
何も失わない
大切なことは決して、忘れない
わたしが、わたしであること
永遠に、わたしであり続けること
何者にも犯されず、永遠であること。
その方法は唯一、孤独であること。


「僕らはひとりぼっちなんだ。西園さんが望むまでもなく、僕らは孤独なんだ。だから。僕は西園さんを好きになる。だから人は人をすきになるんだ。」
・・・
世界は秩序を取り戻す。遡って過去は作られ、現在が構築される。



存在を消す、西園さん。
だが、そこへ美鳥が携帯に電話する
「西園さんをこの世界に連れ戻すんだ。」


「誰か大切な人が傍にいて、初めて人は『自分』になるの」
・・・俺はまだ自分じゃないってことかい。
安易に自分の存在理由を他者に求めるのは未だ俺の心が納得しちゃくれない
「お姉ちゃんが、何時までもあたしが傍にいると思う限りは」


美魚「あなたと一緒なら、わたしはこのままでいられるように思います。もう、『わたし』を見失わない。あなたを好きな、西園美魚です」


◆お昼休み
寝顔がみたい
「そういうことを言う直枝さんは嫌いです」
・・・
ヲイヲイ、クドは「ふぁいと、おー」を使うし、美魚は「そんなこという人嫌いです。」を使うのか。応用力が高いぜ。
・・・
理樹「それは困ったな。僕は西園さんが好きなんだけどな」
美魚「まったく・・・しょうがないですね。でも、嬉しいです」


END
結局、美魚って呼ばなかったね・・・