風林火山  第32回「 越後潜入」の感想

今回のお話は砥石崩れ。
武田軍最大の敗戦をどのように描くか楽しみにしていたのに、回想シーンで描写が終わって肩透かしを食った感じです。


越後の上杉の敵情視察に行った勘助は、幽閉されて甲斐に戻れず。晴信に出陣は控えろと注進していたのにも関わらず、真田幸隆の推奨により兵を出す。結果、村上義清は高梨と和睦し砥石城に奇襲をかける形になる。ここの和睦案を小兵にすぎない平蔵が勘助の思索を真似て進言していたところは大河ドラマ的で良いね。難攻不落の砥石城を攻めあぐねていた武田軍はひとたまりもなく大敗走、殿を務めた重臣:横田備中守高松は討ち取られ被害も甚大であった。砥石城を攻めようぜと進言した真田幸隆自身が殿を買って出ようとする描写は幸隆のおとこっぷりが際立つ。翌年の1551年(天文20)には幸隆の活躍で砥石城が落ちるのだが、そこは描かれるのだろうか。


以上のような話を上杉方で聞かされた勘助ちゃんは驚きを顔に出さずにはいられない。間者としての経験も多いのだからそんなに顔に出すなよと脚本に突っ込みをいれたくなるくらいの挙動不審。そんな勘助の様子はあっけなく敵方に駄々漏れし、正体がばれる。次週はどきどき魔女神判で勘助ちゃんが処刑されそうになるとかならないとか。


この村上義清が越後に脱出し、上杉謙信を頼ったところから川中島の合戦が始まる契機になるので、あと20回くらいとなるとかなりゆっくりめな展開になるのか?