D.C.II〜ダ・カーポII〜 第9話「恋模様大和路」 の感想

今回は、恋愛や恋人に幻想を抱きすぎた哀れな少女のおはなし。
ホントウに人を好きになったのではなく、恋愛というものに憧れを抱いていただけだったこと。
そんな若さ故の過ちに気づいたという小恋の前向きな失恋話なんだ!!


乙女ちっくな小恋ちゃんは、修学旅行で義之といちゃいちゃしたいと願う。だが、公教育の現場で集団行動の規律を実践することが目的の修学旅行ではなかなか難しい。しかも、義之は男友達と馬鹿騒ぎしているほうが楽しいお年頃。恋人という存在を神格化していた小恋はだんだん幻滅していく。そう、小恋は義之が好きなのではなく、思春期の特性にありがちな「恋愛という甘酸っぱいモノ」に憧れを抱いていたのであって、たまたまその対象が幼馴染で優しい義之に過ぎなかったのだ。小恋は付き合って数ヶ月経ちようやくその思いに気づき始める。なんだかんだ言ってヤル気マンマンだったので気合の勝負下着が空回り。

また義之は小恋に憐憫を感じて付き合い出した。そのため小恋のことは憎からず思っているものの、好きかどうか分からない。まだ自分から誰かを好きになったことはないのである。そんな義之きゅんは、美夏やキモウト、音姉に御心中。いいんちょにHMXシリーズを馬鹿にされれば美夏のために立ち上がり、小恋が恋人のシンボルである鹿さんキーホルダーを御揃いで買おうとしてもキモウトのお土産選び。さらには、修学旅行の夜中に音姉に電話するというシスコンっぷり。修学旅行の最終日に一緒に縁結びをしようという小恋との約束も、キモウトとの電話で即刻クラッシュ。