雑録

ef - a tale of memories. 第10話「I'm here」 の感想

今回のおはなしは、宮子パート最終回。ついにヒロは選択肢を選ぶ。
迷っていた主人公が自分の気持ちに覚悟を決め、ヒロインの救いになったという構図。


ヒロは自分が何をすべきか知っていた。だが知っていてもそれを受け入れるだけの覚悟はできていなかった。そんなヒロが突きつけられたのは儚い現実。映研ボーイには「ちゅうぶらりんで中途半端」と殴られ、妹後輩には「最近の漫画(ヒロが描いてる)ツマンネ」と宣告され、尼からは「選択することは、何かを捨てるのではなく、捨ててもらうのです」と痛みの覚悟を説教される。



覚悟を決めたヒロは景との関係を清算しにいく。そう、ヒロの決断は景を「オンナ」としてではなく「妹」と見なすことだった。景はいつだって否定してきたその想い「お兄ちゃんが好き」を最後に発動。自分に素直になれず「好き」という気持ちを認識しないまま、ズルズルと大人になり、結婚し、子どもを作るという漠然とした願いは崩壊する。景の憧れで完全無欠のスーパーお兄ちゃんとしてのヒロの存在は、妹である景がいたから頑張ってしっかりとしたお兄ちゃんであらんとした努力の産物だったのだ。



一方、みやみやは中二病。「自分を大切にしてくれる人以外とは関わりたくないの」、「傷つくくらいなら孤独でいたいの」という閉鎖空間を作り排他的になって現実から逃げ出してしまう。ヒロが好きだからこそ縛り上げたいという醜い独占欲は、決して満たされることはないことに気づき、全てを捨てて町から出て行く。嫌なことからは目を背け、耳を塞げばいいのだと。だがここで、尼の説法タイム。「げんじつからにげてどうするのですか」等という言葉は役に立たない、だってそれはミヤミヤ自身解っていることだから。決め手となったのコトバは「私と同じ人が幸せになるのを見てみたかった」。この言葉に動かされた宮子は最後の未練で公衆電話にカードを入れる。



ここで心情吐露タイムですよ。宮子は自分の醜い独占慾をさらけだす。両親に存在を抹消されていたこと。自由になり好きなところに行けるということは居場所がないということ。どこにも行くところがなくて孤独であること。居場所をヒロに求めたいこと。だけどそれは叶わないこと。だから自分は逃げること。しかし、話を聞いているのは以前のヒロではなく覚悟を決めたヒロヒロだ!宮子のネガティブ心情吐露を一通り聞いた後で反撃にでる。宮子の居場所に、恋人に、特別な人になるのだと。だが、最後の最後でテレホンカードの残り回数は切れちゃうの。止め絵+カードの残り回数カウントで心情吐露を表現だ。



次週に続きかと思いきや、きちんと決着がつきました。ヒロの告白を聞けずにカードが切れてうなだれる宮子の耳に幻聴が聞こえる。「宮子がすきだぁぁぁぁ」とね。だがそれは幻聴ではなく、町中の公衆電話をしらみつぶしに探したヒロのホントウの声。覚悟を決めてオトコになったヒロは愛するオンナのために大奮闘。ひとめぐりしてようやく想いが通じた二人は熱いベーゼを交わしてハッピーエンド。