ef - a tale of memories. 第11話「ever forever」 の感想

今回は、夢を叶えた千尋が蓮治と決別するというおはなし。

ついに千尋は、念願の夢であった「自分が生きた証として小説を書く」ことを実現する。蓮治の協力なくして小説は書けなかったと、千尋はお礼を申し出る。そんな彼女に対して、蓮治はデートのお誘い。最初は戸惑う千尋だったが、一日コイビトとしてデートをすることに。だがその一日は、千尋が蓮治を想う最後の日となるのであった。映画館やゲーセンと月並みなコースを巡る。デートっていうのは如何にして異性と過ごす時間を楽しく潰せるかに意義がある。いい雰囲気になった男女がやることといったらひとつしかないっしょ?



事後、ついに蓮治は千尋が書いた小説を読むことになる。行き詰っていたオチをどのように纏めてあるかに興味を惹きつつ読んでいくと、衝撃の展開。最後は、主人公が全てを捨て自殺するエンドだった。この小説は千尋と蓮治の恋物語のメタファー。千尋が自殺してしまうかもしれないと、蓮治はダッシュで屋上へ。千尋は蓮治を待っていた。そして記憶生涯を抱える自分がこれ以上蓮治とは関わってはいけないと消え去る旨を告げ、屋上から日記をバラ撒く。記憶生涯を抱える千尋にとって読み返す日記がなくなるということは自分が消えること、自分が消えるということはその日の自分が死ぬこと。千尋が捨てたのは蓮治と出会ってからの自分。もう二度と蓮治のことを思い出せないように自分を殺したのであった。