ef - a tale of memories. 第12話「love/dream」 の感想

予定調和なハッピーエンドで小奇麗にまとめた最終回。
高校生という人生で最初の決定的な岐路に立たされた若者たちが何かを掴み取っていく姿はなんかこう特別な感じがあるんだ。
それぞれが自分たちのあるべき姿を獲得でき異性の存在と支えあいながら将来へと進んでいくのでしょうね。
という感じで、尼シスター編の続きはゲームを買ってね!!エンド。
最終回のお話は、千尋ENDと3カッポォーでエピローグ。


記憶生涯を抱える千尋にとってその日記帳は自分を生かす手段。記憶が蓄積されないということは成長せず、停滞していること。停滞しているということは、生きてはいないこと。千尋の場合、記憶の積み重ねが記憶の蓄積。日記帳がなくなり、忘れ去ってしまえばその間の千尋は死ぬ。蓮治との記憶を破り棄てた千尋にとって、蓮治と情交を抱いた千尋は死んだ。



千尋との思い出に囚われ精神崩壊する蓮治。そんな蓮治を支えるのは大人たちの存在。景やみやみやがシスター尼さんに導かれたの対し、蓮治は周囲の大人たちに導かれる。神父さんは「思い出を引き摺りながら生きろ」とのたまい、母親からは「明日の意味」を諭され、アンちゃんからは「想いと行動」についてアドバイスを貰う。蓮治のことを忘れ去ったふりをしてカマトトをかましてくる千尋から逃げ出してしまった蓮治だが、周囲の他者関係により自分の取るべき行動を理解した蓮治は強くなった。千尋の為に動き出す。



蓮治が取った方法は千尋が破り捨てた日記帳を拾い集めること。ボロボロになりながら街中を徘徊して出来うる限りのページを拾い、それを千尋の眼前に差し出す。曰く、千尋の記憶は全部集めるから、僕のことを。だが千尋は蓮治のことを忘れ去ってはいなかった。記憶のリミットである13時間が経つ前に恋する乙女は何度も男の子のことを思い出してしまうの。溢れんばかりの異性への想いが記憶の頸木を打ち払う。二人はずっといっしょに居ることを誓ってハッピーエンド。

エピローグ

  • みやみや「生き方を見つけた」&ヒロヒロ「ずっと探していた色が見えた」

  • 蓮治「夢を見つけることが出来た」&千尋「最後の夢が叶った」

  • 神父さんと尼さんの情交が見たい人はゲームを買ってね!!