雑録

ショコラ「秋島香奈子ルート」の感想・レビュー

一度終わってしまった恋が再び蘇るというおはなし。
香奈子ルートというよりも翠とチロルの活躍がひかるのですよ。
それより何よりコンフィングで香奈子さん黒スト設定ONにしとかないと強制終了とかありえないだろ。

香奈子のキャラクター表現とフラグ生成過程

高校時代の香奈子さんはかなりの秀才。だけど、離婚問題や家庭事情を抱えており、万引きや喫煙などにひた走る。そんな彼女の悪行を止めたのが、我等が主人公:大介。当時大介は母親の病死と父との不和により、喧嘩に明け暮れて防衛機制をしていたが、酒もタバコもやらない不良だったというわけさ。だが貼られたレッテル「不良」は香奈子さんとの仲を裂くものでしかなく、せっかく香奈子さんの悪行を止めたのに、悪行は全て大介のせいにされてしまう。大介との距離を開けるために、香奈子ママンは地元仙台に帰ろうとする。香奈子さんは暴走し駆け落ちしようとするが、バレて大介は強制連行を食らい、香奈子さんは待ちぼうけ。そして大介は二度と香奈子さんと接触をしないと条件を飲むことになってしまう。そして二人の儚い恋は終った。



それから数年、香奈子さんは大介に陰湿な復讐として、毎日毎日大介の下を「友達」として通い続ける。当初は困惑したものの、大介にとってはそれはそれで日常となっていった。だがそんな何も変わらない毎日に嫌気がさした香奈子さんは、母親からの帰省の要求もあり、一世一代の大勝負出る。それは大介を犯して傷をつけると共に一生の想い出とすること。一週目は情事後、そのまま仙台に帰り淡い想い出が残った。これはこれで良い終り方だなぁと思いきや、ここでアンティークの精霊チロルちん登場。彼女は、香奈子さんが自分自身を投影した童話のヒロイン。香奈子さんと大介をもう一度結びつけるためアレコレお節介をやいてくださいます。そんなチロルの想いを胸に2週目香奈子さんルートへ突撃。



2週目の要因は香奈子さんに復讐の隙を与えないこと。つまりは、襲われて童貞奪割れても「記憶にございません」を発動だ!!復讐にも失敗し、仙台逃げ帰る香奈子さんを追いかけろ!!鍵となるのは、チロルの童話とコロッケ弁当。そう、チロル物語は二人でプロットを練りながら作り上げてきた感動の黒歴史。だがしかし、それでも香奈子さんは動かない。大介は香奈子さんの心情変化を信じて、無人駅で電車を降りる。童話とコロッケ弁当を残して。コロッケ弁当は二人にとって想い出の品。やさぐれ香奈子さんが手作り弁当なんぞ食べたこともなかったときに、大介が食べさせてあげたの。アットホームジャガイモコロッケは香奈子さんの心をオープンハート。それから進路や教師や家庭の重圧を吐露し始めちゃったという想い出の一品。これで心が通じ合わないわけないじゃない。電車を降りた香奈子さんは、タクシーでカムバック。数年越しの終わってしまった恋は眠っていただけで再び目を覚ましたのでしたとハッピーエンド。



一番哀れなのは、翠の存在。昔から大介のことを想って想って想ってしょうがなかったのに、言い出すことが出来なくて香奈子に愛する大介を差し上げざるを得ないなんてカワイソカワイソです。憎まれ役になったりフォローをしたりと、「親友」という壁は余りにも高すぎた。翠ルートでも結局は肉慾で大介に縋って繋がるし、忘れがたいキャラとして記憶に刻み込まれたよ。