狼と香辛料 第1話「狼と一張羅」の感想

中世ヨーロッパにおける封建制の崩壊をもたらした一つの要因である「貨幣経済の浸透」のおはなし。
自然科学が発達する以前、麦の豊作を願い土着の神に信仰を帰依した。
だが、麦の品種改良により自然災害にも強くなった村人の信仰は薄まり、神を讃える祭りは形骸化してしまう。
土着の神はそんな村人に愛想を尽かすようになっていった。


ロレンス(25)は旅の行商人。いつかは自分の店を持つのが夢だが今はまだ一人さすらう商売の旅を続ける。18の頃から7年間も独りであったため寂しさを感じちゃうの。だがそこは旅の行商人らしく、訪れる街や村ごとに一晩限りの種付けを行ってるというけさ。ぶらりと村に立ち寄れば、ロレンスにホの字のおにゃのこの一人や二人はたやすいぜ。この村でもロレンスに体の慰みを求めるクロエちゃんが積極的にアプローチ。彼女の目的はロレンスをこの地に留め自分の夫にすること。その目的を大きな商売と暗喩しロレンスに提携のおはなし、もといセックスアピールを盛んに行う。だがロレンスももう若くなく、こんな辺鄙な村に縛り付けられたら堪らないと、のらりくらりと彼女の性慾をいなすのであった。


そんなやり手のロレンスを手玉にする存在が現れた。それは土着の神:賢狼ホロ。自然科学の発展と共に忘れさられていく黄昏時の土着の神は、神々が住む北の地に帰りたいと願うようになっていった。神の目は節穴ではなく、やり手商人であるが非常に徹しきれないロレンス(25)の人格を見抜き、土着の信仰から解放されたいと望む。全裸で女体化した神を目の当たりにしたロレンスは、貧乳属性であったため一撃でノックダウン。Pity is akin to love.可哀想ってのは惚れたってことよ。神形態をとったホロに一度はビビリまくりながらもその高貴さを含んだカリスマ的な存在に魅了されたロレンス(25)は、彼女を行商の旅に連れて行くことを決意するのであった。



次回は、土着の神を信仰していた村人をキリスト教領主が襲う。その実態は貨幣経済で力をつけてきた村を危惧してのものだが、異教徒の象徴と崇められていたホロに扮するクロエちゃんは大ピンチ。処刑されてしまうのか。ロレンス(25)の活躍をお楽しみに!!

他の方々の感想

MOON PHASE 雑記

ホロはほとんど裸だったので目のやり場に困る(笑)。生尻でしっぽフリフリの破壊力は凶悪。でも、羞恥心のない全裸ホロよりも、サブタイトル通り最後にロレンスの一張羅を着たホロの方が可愛く見えたなあ。麦の値段交渉人のヤレイが、アニメオリジナルキャラクターのクロエに変わって微妙にアレンジしつつ、基本的には原作のストーリーをなぞる模様。クロエはロレンスの弟子と言う立ち位置か。今回ロレンスにパートナーを断られた儲け話に一人で先走って首を突っ込んで、結局ロレンスも巻き込まれる事になりそう。あと、ヤレイと同じ立場になるなら、ホロを売るのもクロエになるのか?急に収穫物がダメになった原因はクロエがホロを逃がしたせいだと村人たちに責任を押し付けられて、『蔵の中はキケンがいっぱい!?』な展開になるんですね!?