狼と香辛料 第2話「狼と遠い過去」 の感想

獣耳婆娘にいい様におちょくられる青年(25)の反応を楽しむ番組の第2話。
今回のお話のテーマは為替制度の発達と貨幣の改鋳、そして異種婚の困難さ。
でもまぁ女体化して年頃の娘に化けていて裸を隠そうともしないホロに照れちゃうロレンス(25)を見てニヤニヤすればいいのさ。


雨に降られて教会に一泊することになったロレンスたち。ホロの身分をストレートに妻宣言するロレンスちんは微笑ましいね。ロレンス(25)曰く「ホロは俺の嫁」。そして今日の見所お着替えタイム。「少しは裸隠そうよ、人として」と言いたいロレンスだが、女体をあまりみたことがないのかや?とおちょくられるのが沽券に関わるので必死で強がってしまいます。それでもやはりその肉体は神々しくチラチラ見ずにはいられない。賢狼ホロは、そんなロレンスの姿を見ることができて満足。



そして経済学タイム。貨幣を扱わないマネー取引について説明してくださるロレンス(25)だが、せっかくの視聴覚教材なんだから図式化しようぜ、図式化。公民の経済分野で使えたかもしれないのにさ。まとめると以下のとおり。ヨーレンツで塩を仕入れて現地で毛皮と交換したならば、本来ならその毛皮を持ってヨーレンツへ帰らなきゃなんないわけさ(塩と毛皮の交換)。けど、ロレンスちんはヨーレンツ以前に系列の商会に麦を卸していたので資本があったから、その麦と同額の塩をヨーレンツで仕入れることが出来たわけさ。以上により毛皮を持ってヨーレンツへてくてく帰んなくてもOKみたいな感じ。その説明を流暢にするロレンス(25)は儲け話に誘われる。近々銀貨の改鋳が行われるから、大量に集めといてその差額でぼろ儲けしようぜと。大方嘘だと思うロレンスだが、嘘は「どうしてそのような嘘をつくのか」という動機を見抜ければうまい儲け話に繋がると判断し、危ない橋を渡ることに。


次の町でその商談をすることになったロレンスたちはのんびりと馬車で移動。だがそのときロレンス夫妻に異種婚の危機が襲う。普段おちょくらている腹いせに、ホロの頭をぽんこつとからかうロレンス。そんなロレンスに対し、狼が人を襲うのはその脳みそを食らって知恵を得るためと恐ろしいことをのたまう。狼に襲われたトラウマを持つロレンスはビビリまくり、ホロもまさか人を食ってんじゃねーのという考えに囚われてしまう。そりゃ、ホロだって人間を食ったことはあるよ、狼だもの。ここで改めて二人は住んできた世界のギャップに苦しみ始める。狼を嫁に娶ったロレンスは「文化がちがぁ〜う」なかで順応することができるのか!?

他の方々の感想

2008-01-16

ロレンスとホロの夫婦漫才と言うか会話劇に、ホロの仕草が加わったのが映像化の最大の魅力。ジャガイモを頬ばったり、毛繕いしたり、濡れた体を身震いして尻尾を振ったり、耳を垂らしたり、いちいち可愛すぎる。そんな仕草と、巧みな話術でロレンスやゼーレンを軽くあしらう老獪さを持ち合わせているギャップがたまらんのですよ。


http://d.hatena.ne.jp/cointoss/20080116/1200429168

原作だと妄想で補完するしかなかったホロの仕草が,細かくそしてキャラクターデザインに合った形でかわいく表現されていたのが原作既読者としてはとても嬉しくて,まあこれだけでも映像化の価値は十分あったかなと思ったり.あまり期待していなかったことから来るギャップもあるんだろうけど.あのジャガイモを頬張りながら嬉しそうに尻尾をブンブン振る様子は悶絶ものですよ.