四、フランス革命と言語

  • フランス革命は「母語」を最終的に「国家語」に仕立てた。革命以前にも、その動きはあった。
    • 俗語がラテン語を押しのけて、国家的規模で使われるようになり、その独占的地位を獲得していく過程は、決してひとりでにほうっておいて進んでいったのではない。国家はその権力を行使して、いろいろな形で俗語を支え、やがては法的手段に訴える。
    • 仏語はラテン語の権威をくずすために、国王が絶対的権力を発動した。(フランソワ一世、1539年ヴィレール=コトレの勅令)
  • 母語が国家語へと転化する過程で何が生じなければならないか
    • 「母のことば」を公の地位につけ、権威を確立し、ラテン語に打撃を与える。
    • ラテン語を排除しただけでなく、仏語という俗語が公の言語になるために、他の俗語たちにとどめをさした。
  • フランス革命における言語の革命(国民公会)
      • 言葉の標準化・単一化
      • 「自由な国民のもとでは、言語は一つで、万人に対して同じでなければならない」