雑録

『さくらシュトラッセ』(ぱれっと)攻略中 「マリー=ルーデル」ルート の感想・レビュー

コミカルでハッピーエンドなんですけど、ところどころで鬱要素が入っていてシナリオも万歳!!
主人公:春美(♂)の人物描写がグッと・・・くるね。テキストはかなり軽い感じ?
このお話はむしろ攻略した後が見ものだ!!

1:料理人としてのプライドと魔法


主人公の春美は見習い料理人。実家はちょいとこじゃれたレストランを営んでいるよ。外へ修行に出ていたのだけれど、過労で倒れた母親のために実家に帰ってきた。だがどんなに頑張っても客足は減るばかりで経営破綻寸前に。そんなところに現れたのが魔女っ子マリー。あれよあれよという間に、美味しい料理を作り店を建て直す。新参者にいきなり今まで培ってきた料理人の役職奪われてしまい苦悩の日々に。オーナーの娘にプライドを棄てて技を盗みなさいとアドバイスを貰い、自分の誇りと信念と技術獲得の間で葛藤した末、弟子入りを申し込む。だが返事はNOで厨房にも入れてもらえなかった。
まさか鶴の恩返しかとも思いきやその理由はビンゴ!!魔法で料理を作っていたから見られたくなかったというわけさ。料理に対して真剣に取り組み、その思いを大切に思ったいた分だけ「魔法で味覚を美味しと思わせている」なんてお客様に対する裏切りだ!!自分の腕がチートな魔法以下であることに苛立ちを覚える。そこへあっけらかんと魔法で料理してます☆テヘ、なんて言われたものだから春美さんぶち切れ。マリーノ魔法チートがなければ店は潰れてしまう。父から受け継ぎ義母が伝えたその想いを断念せざるを得ないのか。敗北者としての十字架を背負いつつ春美はマリーの存在を受け入れる。実はマリーはもとから料理上手でチートなしでもソコソコいけて、厨房では魔法なしという条件で二人三脚を始めるの。

2:マリーの人物像とフラグを立てるまでの経緯


マリーはドイツの小粋な魔女っ子。この作品の世界観では魔法は血統がものを言う。本人の努力如何に関わらず、血統が全てを決める世界。長老の孫で魔力の高いマリーは産む機械としての立場にいた。そんなマリーだから皆は「努力」ではなく「才能」を褒め称える。
だが春美は違った。マリーが魔法なしで料理をすればその努力を認め、改善点を指摘し、その先を導き、一緒に歩んでくれる存在だったのだ。初めて自分が受け入れられいくことを知ったマリーは次第に春美に惹かれていく。お互い苦楽を共にして同じ釜の飯を食ってりゃそこにある種の恋愛感情が生まれるのは必然。しかし、マリーは婚約者がいたため、春美の愛の求愛を拒否する。だってマリーは「恋をする」ことに恋していただけなんだもん。相手は誰でも良かった・・・でも、そう思っても気持ちは春美のことばかり。
婚約者はナイスガイな紳士でいい奴であったため、マリーの気持ちを慮って恋を諦める春美。ウジウジとしながらも婚約者との交際を応援してやろうと決意までもして立派立派。『遥かに仰ぎ、麗しの』のみやびシナリオといい婚約者いい奴で諦める展開多すぎだな。で、マリーは責任感が強いから自分から故郷を棄てられないわけさ。春美さんに自分を攫って欲しいの!!だったら奪うしかないじゃないか。男を見せた春美は婚約者の前でマリーの唇を奪い見せ付けてやるのだった・・・

3:攻略した後 〜セクロス編〜


幸せに結ばれた二人なんだけど今時の若者とは違って貞操観念が強いおふたりさん。いいね、サイコーだよ。処女崇拝だよ。というわけで、性行為に及べないの。攻略した後は、ふたりのもじもじっぷりを堪能せよ。あ〜処女崇拝って明治近代化による儒教教育の一環で田舎とかは普通に娯楽でやってんだぜ?汚いよ。やっぱ貞操観念って重要だね、魔法使いだよ。「だから、ほら、怖がらせたりしたくないって言うか・・・お前のことは大切にしたいんだよっ!」漢だ!春美。えろしーん恥ずかしいな、ヲイこれ。実用的とかそういうチャチな観点じゃないんだ。初々しいというかなんというか。初体験の時に失禁しちゃうとかな!!

4:攻略した後 〜嫁攫い編〜


で、初体験の後はマリーの魔法が使えなくなりましたよっと。春美は腕を怪我していてそれをマリーが治癒していたのだから大ピンチ!!って日付見たら4月27日じゃん。春美ママンの過労は一月で直るっていってたからママンが復帰してハッピーエンドかな?かな?と思ったら春美の腕を直すために長老様呼んで大ピンチ。二人の交際は到底認められることは無く、美春は長老に公開処刑を食らいマリーは帰郷のバッドエンド?
と思いきやマリーの故郷まで押しかけましたよ!!で、長老様に男をかけて戦いを挑み3秒でやられる。これは嫁に来ようとしないオンナをなんとか口説き落として自分のものにしようとするマッチョリズムが窺い知れるな。春美に出来ることは「料理」を作ることそれ一本。フライパンを片手に勝負を挑む。春美の目指すところはこうだ。当初はマリーを連れ去ろうとしたから反発を買った。なら、マリーから自分のところへ来たいと思わせるよう自発的な意思を啓蒙するしかあるまいて!マリーの結婚式に料理を作らせてくれと頼み込み、試食会で出したのは付け合せの無いディナーと皿だけのデザート。つまりその二つはマリーの担当だったわけだ!!マリーはかもめ亭に必要な子!!ということを眼前に示したのだ。そして結婚式当日、マリーは春美を選び村を飛び出す。最終的には長老様も黙認しハッピーエンド。