ショコラ 〜maid cafe curio〜 "Re-order"  「大村翠シナリオ」の感想レビュー

素直になれない幼馴染が旧年の想いを三角関係の中で打ち明けるというもの。

翠のキャラクター表現とフラグ生成過程


翠は中学以来の腐れ縁幼馴染。幼馴染類型としては、強気っ子でサバサバしているけど実はそれは見せかけで内なる乙女を秘めた嘘つき屋さん。朴念仁な主人公以外には、彼女の気持ちはバレバレだから、明確なコトバで表現できないあまりにも露骨な行間でモーションをかけても、スルーされちゃうもどかしさを楽しめばいいってことよ。けどけど、一筋縄ではいかなくて、三角関係って要素をぶち込んでいるものだからさぁ大変。その秘めたる思いを打ち明けないまま、主人公:大介は年上女に惹かれてしまった。そのまま数年が経ちまして、三人は非常に微妙なパワーバランスの中で親しい関係を生み出していた。



フラグ生成過程のきっかけは肉慾から。翠が大介を吹っ切るために古老従業員バラさんにモーションをかけるところを見てしまい暗い感情が湧き出る湧き出る。今までは「親友」としてしかみていなかった女を急激に自分のものにしたくなり犯してしまう。翠は拒むどころか積極的に誘ってくる。合意のもとの和姦と思いきや、こりゃやっぱりイプだろと思わなくもない。ずっと好きだった大介とイプとはいえ結ばれた翠ちんは束の間の肉慾淫乱ライフを貪ること限りなし。だがそんなことは長くも続くまい。閉店後の喫茶店で貪っているところを恋敵に見られてしまうというわけさ。しかも翠を顧みずそんなモトカノを追いかけてしまう大介。そんなシーンを見たら大介に裏切られたと思うわな。沈んだ気持ちは仕事へと昇華し過労で倒れちゃうの。ここで初めて朴念仁主人公大介は、翠の乙女チックな本性を垣間見てきゅんきゅんしながら後悔するの。嗚呼、俺はなんで翠の本質を見極められなかったのか、しかも8年も。さらに翠が男性経験なかったのも、無意識に大介を最優先していたからということも判明。一念発起した大介は女を選択することを決意。未練たらたらの年上モトカノとしっかりケジメをつけて翠に想いを告げる。長き時を経て恋心が実り、キュリオ2号店で夫婦経営がスタートするのであった。