パルフェ「かすりシナリオ」の感想・レビュー

いらん子が自分の存在理由について悩むおはなし。

かすりのキャラクター表現とフラグ生成過程

かすりは名門和菓子老舗の次女。和菓子の腕前はそれなりの腕を持っていながらも、「天才」和菓子職人である姉に強烈なコンプレックスを抱き、洋菓子に転向。かつてはファミーユで仁の義姉の下で修行をしていたが、店炎上後は実家の和菓子店に軟禁されていた。そこを復興に伴いパティシエ要員として仁が攫っていったものだから大混乱なわけ。新ファミーユの下では、調理も店内もこなすオールラウンダーをこなすが、仁の義姉復活後は二軍に成り下がってしまう。どこまでも中途半端で一流のものを持てないかすりは自分がいらん子なのではないかと思い悩みながらも、気丈に振るっちゃうの。その弱さに仁は漬け込んでフラグが立つのである。

見栄っぱりば側面も持ち、処女なのに男性経験が豊富と嘯くので、仁は前の男がどんなか気になっちゃってHにも集中できないの。二人のすれ違いはそんな些細なことから始まり、かすりは、セクロスしても「好き」と言ってくれない仁にヤキモキ、店でも二軍ライフが続いたため修行の為にライバル店「キュリオ」に移籍してしまう。そしてバレンタイン当日のイベント「ファミーユVSキュリオ」のチョコレート菓子合戦では、キュリオの代表としてきらめくかすりの姿が!!もう二軍とは言わせない!!自分の持ち味を生かしたお菓子作りで自分の生存価値を見出し、大会インタビューの時に仁に告白。仁もかすり喪失時に自分がどんなに彼女に惹かれていたかを苦悩しており、見事くっ付きましたよっと、ハッピーエンド。