ザ☆ネットスター!第一回「初音ミク特集」の感想・レビュー

著作権に定評のある白田秀彰氏がゲストで登場。
一回見て記憶に残ってる白田氏の話の内容は3つ。

キャラ萠えを否定。オッサンホイホイ

DTMに青春の時間と労力を捧げきった精神的少年達の熱い思いにグッときたわけでして、とくに初音ミクに萌えて関連楽曲を聞きまくっているわけではないのです。どちらかといえば、「おっさんホイホイ」と呼ばれる H.M.O (初音ミクオーケストラ)の楽曲を聞いて、「ああ、あの頃の思いが今 実現しているのだ... 何もかも懐かしい」と感動の涙を流していたわけです。Research Papers of Hideaki Shirata

と必死に技術萠えについて釈明なさっていたのですが、努力の甲斐も虚しく天の声にホントはキャラが好きなんでしょ〜と強制的に話を終わらせられてしまっていた。確かにあそこで執拗にキャラ萌えを否定したら視聴者層にアレだろうし上手くフォローが入った…のか?

質問ある?系はバーチャルキャラクターを楽しむ。

番組ではリアル84歳が紹介されていたが、白田氏は真偽はともかく釣りを楽しむことに重点をおいているようである。つまりは中の人は自分の老人像を投影することによって、そのコミュニティの人間がごっこ遊びとしてやり取りを楽しんでいるのと。

しかし、そんな話も虚しく、直後に金朋先生はお年寄りにあんったら自分もやってみたい云々と発言。白田氏は「ごっこ遊び」的な側面を指摘しようとしていたのに、流石カネトモ先生だぜ。

二次創作と著作権についてのおはなし。

初音ミクの「みっくみっくにしてやんよ」がJASRACに登録されてユーザー激怒事件を取り上げて、そこから「二次創作と著作権の問題」についてのおはなしに繋がる。ネットコンテンツは「みんなのもの」としての認識があるからこそブームになったのに、そこに著作権を発動してしまうと商業的にも利益が薄くなる云々。JASRACはただ機能を果たしているだけであってそこを叩いてもこれからの著作権問題は解決しない。もっと根本的に、徒に保護するばかりでなく、違った形が求められているとか。