この青空にやくそくを―「茜シナリオ」の感想・レビュー

全員攻略後に追加されるおまけシナリオ。
つぐみ寮防衛に失敗し、打ちひしがれて灰色の日々を送る航を慰め励まし叱咤する茜ちんのおはなし。個人的にはこのシナリオが一番好きかもしれない。

茜のキャラクター表現とフラグ生成過程

茜ちんは能天気なお騒がし系なアホっ娘。これはアホっ娘スキーにはたまらないね。物語の冒頭に登場し、周囲を賑やかにする貴重な日常要員として活躍する。ヒロインの誰とも結びつかず、つぐみ寮もリゾート開発で取り壊されてしまった後、航はただ退廃的な日々を過ごす毎日を送っていた。すっかり丸くなり優等生と化した一方で、かつての面影はどこにもなくなっていた。そんな航を日々励ますのが我等がアホっ娘茜ちん。寂しさを言い訳につぐみ寮取り壊しに何もしなかった自分を悔やむ航を温かく受け入れ傷を癒していく。



航をもう一度奮起させたのはお祭りの夜。さら地にされたつぐみ寮跡地を見て孤独に浸ろうと茜を見捨てた航にどこまでも着いてくる。知らず知らずの間に茜が救いの聖母となっていたことに航は気づくのであった。茜の胸の中で思いっきり泣いた航は、復活の兆しを見せる。立ち上がった航の側には、茜の存在があった!!まずは、町会議員選に元議会議員であった星野一誠を擁立。島全てを巻き込んで、リゾート開発防止に立ち上がる。議会選挙に当たってヤリ玉に挙げられるのは、オンナを作り子供を捨て駆け落ちした父の存在。つまり悪く言われるのは航自身。だがそれがどうした!そんな誹謗中傷で島が守れるなら安いものだ!!島を守るには島のトップになるのが一番だ!!ということで俺たちの戦いはこれからだ!!とハッピーエンド。