雑録

ひまわりのチャペルできみと「緒野田月乃シナリオ」の感想・レビュー

家族モノシナリオ。待望の子供が不治の病でクォリティーオブライフ。

月乃のキャラクター表現とフラグ生成過程及びシナリオの要旨


月乃は世界大戦で生まれた生物兵器の生き残り。月乃の姉妹・兄弟は遺伝子的に肉体を維持できず死んでしまった。唯一生き残った月乃も病弱で炉利っこ体型。だがそれゆえに人の心の機微には聡明で、誰よりも優しいさり気ない心遣いが出来る少女に育った。属性は炉利・プロペラリボン・語尾エコー・黒髪?ロング・園芸部で、幼少の頃より貴宏に恋心を抱いてきたが、仲良し幼馴染三人衆のうちのひとり小雪のことを考慮して、秘め事としてきた。




月乃のシナリオは、日常生活⇒小雪との衝突と和解⇒家族シナリオQOLという流れになる。生物実験体であった月乃が「家族」というものを手に入れ、そして喪失するまでを描く泣きゲーである。月乃は長年に渡る思慕を実らせて、貴宏とゴールイン。幼馴染との衝突も和解に至り、乳繰り合う生活を繰り広げる。しかし、月乃には家族というものは無く、婚姻後の生活に少々の不安があった。だがそこは、貴宏の両親の明るさや、級友らの支援により乗り越えていく。そしてとうとう妊娠・出産に至る。少子化対策により役所や学校からも祝福され、マタニティーセーラー服や子連れ登校などもお披露目だ。




小さな幸せに包まれて、夫婦・地域共同体ともども力を合わせて子供を育てていくが、そうは問屋はおろさない(シナリオ展開の都合上の意味で)。生物実験体であった月乃と貴宏の弊害が彼らの子供:一花に圧し掛かっていたのだ。急激な成長は身体の細胞の安定を妨げ、死を告げる。確実な夭折を告示を受け、せめて生ある間に精一杯の思い出をと、みんなでクォリティーオブライフの生活を過ごす。そして、覚悟は出来ていたが泣かずにはいられない最後のときを迎える。天に召される我が娘。だが、そこへ精霊となっていた貴宏の最初の嫁「いっちゃん」が現れて一花は復活。ご都合主義でも、めでたしめでたしでハッピーエンド。