地域密着!博物館実習 A part 1日目


博物館は社会教育施設である。
つまりは大衆の社会認識と公民的資質の養成を促すために存在する。
珍品財宝をただ並べて保管しておくことが博物館の目的ではないのだ。
博物館は研究機関の一種なのである。

そんなわけで学芸員の資格を取るために、博物館実習に参加しております。単位は全て履修済みなのでこの実習が終われば晴れて学芸員の資格を獲得です。実習を行っているところは、大きな博物館ではなく地域密着な郷土史民俗学系の博物館。博物館というと珍しいもの古臭いものをただ並べてあるというイメージを持った方もいるかと思いますが、展示の方法だけをとっても「社会教育」を担ったシステマチックなものになっております。教育学部というと小中高という発想ですが、昨今の生涯学習ブームなどもあり、どの年代の人にも指導・支援できるような幅広い人材が求められているわけです。だから学芸員に成らなくても教員を目指す以上はとっておいて損は無い資格です。なぜ学芸員の資格を取りたいかと尋ねられたら社会教育における博物館利用について語りましょう。学芸員のお仕事は、教育普及活動の他にも発掘調査・保全研究、企画展の構想など数々の専門的なものがあります。


しかし、学部生のひよっこが出来ることなんて限られているわけで、結局は学芸員の仕事を実習するというよりは博物館全体の仕事のお手伝いといった感じが濃いです。切符切りとか映像上映とか展示品の手入れとかね。そのような中で、唯一教育学部所属であることを生かして実習に取り組めるのが「教育普及活動」。来館者の学習意欲を擽り、主体的な学習活動の支援・指導を行うというものです。担当するのは、常設展示の民俗文化財郷土史、それと特別展示の恐竜展。前者については大学で郷土教育専門の教授に叩き込まれたこともあり責任持って説明できたのですが、後者の恐竜は……。すいません、昔NHKの天才テレビくんの枠内でやってた恐竜アニメの知識で限界です・・・。幸い、小学生の来館者が多く爬虫類と哺乳類とかの分類を質問されたくらいだったので、なんとか生物の知識を引っ張り出して答えることができた。恐竜についての知識が必要か・・・