地域密着!博物館実習 A part 3日目「午後:タイピング入力マシーンと化す」

博物館実習3日目。


3日目ともなると作業に慣れ、良き雑用の労働力の提供者となる。若くて健康だけが取り柄といっては身も蓋も無いが、今日も右手に磨き粉、左手に布巾でガラスケースを拭き拭き、そして教育普及指導という名の子どもの相手をするオッサンとしての役割が板についてくる。もうね、大学の附属の学校で子どもの相手をしてきた経験は大きいと思うのだよ?なんたって休み時間に授業準備していると激怒され子どもと触れ合うよう徹底指導されるのですよ。日中は子どもと遊べ!じゃあ雑務や公務や学習指導案や授業準備はいつするの?答え:子ども帰ってから。指導教員が帰っても残業23時過ぎは当たり前の世界、教育公務員がこれだけキツイんだから民間はもっときついんだろうなぁとか思ったりしたもんだ。それなのに不正が後を絶たないとなると泣けてくる。きっとみんな精神状態がおかしくなっちゃうんだよ。そんなことを思いつつYシャツに鼻水や涎をかけられたり、恐竜クイズをしたりしながら午前中が終わる。


午後は珍しく学芸員らしいお仕事を頂戴する。つまりは寄贈資料の新規登録である。ものすごく地域密着な小さな田舎の博物館なので、民俗文芸品を蒐集することを役割のひとつとして担っている。今回は、周辺地域から集めてきた昭和初期のアイテムを登録することになった。私が担当したのは、蓄音機とレコードの分類と調査。特にレコードはごっちゃになってしまっているので、タイトルや作者、演奏者に歌手などを調べ分類するという地道な作業に没頭することになった。まぁ、こういう地味な作業は嫌いじゃないというか寧ろ好きなので、コツコツと紙に書き出していく。しかし、それをPCに入力するという段階になって段々とルーティンワークの哀しさが漂ってくる。考えて書くならまだしも、ただひたすら紙に書いてある内容をタイピングしていくだけ…・・・。パチパチパチと打っていく。嗚呼、タイピングマシーン。