乃木坂春香の秘密 第7話「…大好きなんです!」の感想・レビュー

親にヲタク趣味を納得させるというはなし。
お嬢様という特殊ステータスにおけるヲタ趣味かつ威厳ある父親像が健在しているのであんまりリアリティ感はないね。中高生以上の視聴者は逆に何故ヲタク趣味は認められないのかを考えてみたほうが面白いかもしれない。


サブカルチャーを親に認めさせるというテーマで最近流行した『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』というラノベを思い浮かべた人も多いのではなかろうか。サブカルチャーという特性上、社会的に認知されたら「サブ」じゃなくなる論争とかもあったよなぁ。ここでの主題は、数ある趣味の中で何故「ヲタク文化」だけが偏見をもたれるのかということと、偏見を無くすために「少年」がヒーローとしておにゃのこの男親に立ち向かうということの2つでしょうね。それで結局、親は趣味を認めて少年大勝利で好感度を稼ぐ様を視聴者に見せる。しかしヲタ文化を親に認めてほしいものかね?お目眼が大きいおにゃのこの絵におっぱいだのぱんつやぱんつじゃない何かを組み合わせたものがヲタ文化を象徴しているといっても過言ではないだろ?加えて『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』では18禁エロゲを女子中生に与えることを擁護しているかを思わせる内容だし。社会的に認知されること+ヲタクであること+少年がヒーローとなること=「かわいいヒロインがヲタク趣味」という公式が成り立つのでしょうね。ぜひ801ちゃんではこの幻想をぶち壊してもらいたいものだ。