地域密着!博物館実習 A part 5日目「酒林の変遷論争が勃発」

なんかすごく疲れています。

地域民俗文芸の説明コーナーで子どもたちにあれこれ尋ねられまくられ質問に答える。養蚕業について蚕や繭さえ知らないのでとて苦労する。話が長くなると子どもは飽きちゃうしね。話を数十秒も聞いてられない子とかもいるし。そんなこんなで井戸を指しながらトトロで出てきたでしょ?あれはポンプだったけどこれはつるべ井戸といって・・・云々とかいうとわりと話を聞いてくれる。日常生活と関連付けると興味を惹くというけれど、日常生活が宮崎アニメってのも病んでるよなぁ。


そして酒林についての説明で論争が勃発してしまう。良く酒屋さんにいくと緑色の丸い物体がぶら下げてありますよね。あれは「酒林」といい新酒が出来たことを知らせるサインなのです。「酒林」という名称の他に「酒箒・酒葉・杉葉・ 杉の丸・杉玉・杉林」とも呼ばれています。それは現在のような蜂の巣のような丸い形になるまでに形が変遷していて、以前は杉の葉をただ束ねるだけの形や俵型の形もありました。ソースは『日本の酒文化総合辞典』(柏書房)でも見てください。年配のお客さんは自分の形や名称が正しいと思っているので、見学仲間の文化の違いで言い争いが起こったというわけ。蜂の巣型になったのは色々な説があるのですが、蜂の巣は縁起物であるという伝承があるとかないとか。