Omegaの視界 シキのはじまり/未開封の箱には 雑感

伝奇系推理風ノベルゲーム。ハーレム仕様。
アドベンチャーパート?と物語の根幹の黒幕を晒すパートが交互に挟まれ、それぞれで提出されたタームや知識を元に物語を読み進めていく。邪気眼チックな用語がいっぱいで興奮じゃ。


主人公の飯窪真言は、古書店「ねこざんまい」でバイトに励む大学生。集団に属することが嫌いで独りで読書に没頭するタイプ。書痴であり本のコレクターであることが趣味。人混みやコンパが嫌いなのは、無意識に時勢に乗れていないと思い込んでおり、自分を無意識に恥じているから。そんな飯窪真言は、バイト先の店長門王水嬢、通称宮さんの命により書籍蒐集のお手伝いをすることになり、一大サスペンスに巻き込まれていく。言われるままに大学を中退し、故郷に舞い戻る。物語の目的は、『月狂跳』というテクストを入手すること。これは「紙様」とよばれる三春家の御神体であり、一般には開陳されていない。ミッションとしては、お祭りの時に崇められる時にこっそりと盗み見ることが求められている。故郷の田舎で、調査開始!!宮さんと乳繰り合いながら物語は進んでいく。



故郷の土地は遺伝子的に女系家族真言はその異端中の異端でなぜか男子として産れてきた貴重な存在。物語の根幹では、彼をめぐっての暗躍が行われている。そして三春家では人為的な人殺しが起こる。祭りの開催が危ぶまれる中、祭りが始まるまでの真言の使命は三春家の人々と仲良くなり情報の露呈を狙うことに。三春家も女系家族。ハーレムフラグまっしぐらですね。主に真言に関わる三春家サイドの人物は4人。家に反旗を翻す冬夏と自称真言の幼馴染である西石貴奴。冬夏のお目付け役の姫様と克杖。冬夏の手引きで月狂跳の一部を入手したところで、真言の隠された能力が発動の予兆を見せる。そんな中、姫様は克杖と策謀し、高校の新入生歓迎会出し物という名目の、土地に住まう者に対する通過儀式の民俗伝統芸演劇を真言に見せる。その儀式の中で真言は猫たちの異界を垣間見る。というところで、アキかけたシキのアイへと続く。