2008-09-29 南塚信吾『世界史なんていらない?』(岩波ブックレット、2007)のメモ 歴史 歴史-文献 世界史は各国史の寄せ集めではない。 じゃあ何が世界史なんですか?⇒新しい世界史の試み。 ウォーラーステイン「世界システム論」 ホブズボウム「二重革命」 世界史を学ぶ意義 歴史的考察力 歴史認識 日本史を相対的にする 大学の歴史学は日本史・東洋史・西洋史 高校は「世界史」であるが、教員は日東西専門であるという弊害 戦後の初期社会科では一般社会・東洋史・西洋史という構成。GHQが日本史教えていいよと言ったので規定単位数で日本史をぶち込むために西洋史と東洋史がごっちゃになって1949年「社会科世界史」が誕生。 一言メモ 現在は平成元年版学習指導要領で高校社会科が解体され地歴科・公民科に分離。世界史は「地歴科世界史」となる。 平成元年版の学習指導要領では、世界史=各国史の寄せ集めという概念を否定するために「文化圏学習」がとられた。これは、世界を文化圏ごとに区分し、時代の変遷とともに世界が一体化なされるという考え方であった。しかしこれは平成10年版では撤廃。文化圏の区分・世界の一体化の時期・結局は文化圏ごとの各国史という状況が原因だった。現行のものでは「地域世界」、「交流圏」という考え方が主流になってきており、これはウォーラーステインの世界システム論の中核-周辺の理論を取り入れているのだとか。