雑録

とらドラ!第1話「虎と竜」 の感想・レビュー

両親の愛情を受けずに育ち誰からも愛されないADHD少女と水商売の母子家庭でヤクザの子供であると引け目を感じながら生きる少年の傷の舐めあい系青春群像劇。本作品の見所は、竜児と大河がそれぞれの惚れた異性にアプローチをかけようとするのだが、その過程で竜児と大河の間で異性の愛情を超えたときめきシンパシーを感じるようになってしまって恋愛だの絆だの大切な人だのでぐちゅぐちゅ悩むんだよ!!という愛憎。第1話では二人の出会いを描き、竜児と大河の表面上のキャラ設定を表現する演出。


今回出てきた情報をまとめると、以下の通り。大河は、学校内で「手乗りタイガー」と称され問題児扱い。凶暴で我侭なことから誰にも相手にされずに過ごしてきた。一方、竜児はその外見により不良と勘違いされ周囲から一線を引かれている。そんな二人を理解しているのが、北村とみのりん。この物語の主要登場人物が勢ぞろい。竜児はみのりんに一方通行な想いを妄想させ、大河は北村に懸想する。素直になれない二人が共闘していくうちにお互いが気になり始めちゃうぞっと書けば、まぁ恋愛関係のありがちな話だ。ラノベ原作のキャラものだもの。


じゃあ視聴者はどんなキャラ設定にきゅんきゅんすればいいのですか?と訊かれれば、それ即ち「竜児の溢れる父性本能」でしょう。自分が社会的に抑圧されてきたからこそ、弱者の痛みが分かるってもんよ。それに困った人はほっとけない気質でお節介とは分かっていても救いの手を差し伸べる。よくある巻き込まれ系エロゲ主人公なんじゃね?家事スキルのある。という意見もあろうが、そこはホレキッチンはいたー片手に黴とりに励む姿を見てくれよ。我侭娘のことなんざ従属せず相手にしなけりゃいいのに、家庭の事情と相手を背景を探り、見捨てずに徐々にオープンハートをさせていく姿は、まるで傷ついた子猫に餌付けをしていくような心持を視聴者に与えるんですよ、きっと。そんなわけで第1話スタートでした。