ef - a tale of melodies.第1話「ever」の感想・レビュー

efの第二期はオッサン二人の過去回想話?
第1話は登場人物の顔見せとその人物描写が行われる。主人公と思われる人物は二人の青年。この二人の過去を中心に語られていく模様。そのうちの一人は教会に巣食う神父さんもどき火村夕。一期では記憶リセット少女の保護者として大活躍。もう一人は音楽家で制服マニアの久瀬修一。一期で記憶リセット少女を救った少年のお隣さん。神父は美術、制服マニアは音楽と、芸術をテーマにし物語が展開していく。


火村さんサイドは女関係に注目がいく。冒頭で「二人の女」を巡る価値観の相違で暗示していたように女難の相がひしひしと感じられる。火村さんを取り合うの二人の女は、美術の才がある広野凪とシスターもどき過去の思い出妹雨宮優子。芸術家の凪さんはフリーダム。裸婦の自画像デッサンと称しつつ全裸で火村さんにアプローチをかけちゃいます。カマトトぶって画材のお店に一人じゃ入れないとかいいわけしちゃうのも火村さんを誘っているのはみえみえです。朴念仁なのかそれとも何か事情があるのか火村さんは華麗にスルーを決めまくる。二人で裸婦についての熱い議論を交わしているところへ現れたのがシスターもどきの雨宮優子。アバンで火村さんを憎んでいるとか言っちゃったりなんだり謎の人物かと思いきや10年前の幼馴染で実の妹っぽい?幼き日に分かれたのは家庭の事情か?「新しい兄」発言や「あの頃を思い出させるな」宣告から思わせるのはどのようなトラウマ。



一方の久瀬さんサイドは、病との闘いか?ヴァイオリン奏者なのにも関わらず、あまり弾きたがらない描写や家具を一掃した描写から窺える?そこに突入していくのは天然お気楽娘の羽山ミズキ。持ち前の天性の明るさにより、久瀬さんの琴線に触れるような発言を次々と吐いていく。この世に未練を残さぬため執着を失くし梵我一如へひた走る久瀬さんにミズキちんはどのような役割を果たしていくのか。ありがちな作品だと死にいく久瀬さんへの手向けとしての機能をミズキちんが担うことになろうが果たして。まぁ、なんだ可愛い高校生に「生が良かったなぁ〜、生がぁ」と頬染めて言わせるんですね。そこへ「ゴムより」と切り返すときの表情が黒すぎる。「事情も知らねぇメス豚がガタガタ騒いでんじゃねえよ」とも取れるな。