とらドラ! 第2話「竜児と大河」の感想・レビュー

相坂大河、第2話にして告白失敗、散る!!
今回の流れは、告白大作戦を決行しようと二人で画策してたらカッポォーと間違えられちゃうの。誰からも理解してもらえなくて、今まで絶大な信頼を抱いていた親友も分かってくれなくて、きゅんきゅんしちゃう女の子の心情を堪能せよ。空回りしちゃう大河に、今回も我等は父性本能全快な竜児を通して釘付けだ!!


いつの間にか高須家に居つくようになった大河。竜児ママンもワケありシングルマザーなだけに寛大な精神であっさり順応。ママンはその天性の才能により、高校生の少女がご飯をたかりに来る心情を推し量る。竜児と大河の目的は、大河が北村に告白すること。それまで竜児は全力サポートすることに。だが如何せん、二人で一緒にいたらあらぬ噂も立てられちまうってもんよ。一緒のおかずの弁当をぶら下げて、朝も毎日一緒に登校、放課後には晩飯のおかずを買いにスーパーでタイムサービスお一人様限定も二人いればお徳ねデートをやっていれば勘違いしちゃいます。体育も一緒に二人組み、調理実習でも受け止めてあげるなどイベント多し。詰め込めるだけ詰め込め!!そして極め付けにはクッキー渡して好感度を稼ごうとして失敗にいたり、大河は階段から転落真っ逆さまで竜児に瞬時に抱きとめられる。みのりん曰く「いいの、いいの、ついて来られる人だけで」。これは原作一巻で散々叩かれた竜児超能力設定を暗喩しているのだろうね。粉々に砕けた塩辛いクッキーを食べてあげて旨いぜとフォローまで入れる竜児の男気に惚れろ!!


放課後の教室、二人きり、クッキー食べさせっこ。このコンボは親友みのりんをして早とちりをさせしむ。つまりみのりんは大河と竜児がアベックだと思ったのだ。今まで大河のことを全て理解してきてくれたみのりん。そのみのりんだに自分の話を聞いてくれず、況や周囲の人物においてをや。今までの絶大な信頼を誇った親友からの理解を喪い、好きな北村からも追い討ちをかけられた大河は、竜児と二人孤高の闇に立つ。そしてついに溜まりに溜まったフラストレーションが爆発する。蹴り上げろ電信柱!!大河の口から漏れるのは今までの過酷、心情吐露。親から愛情を注いでもらえなかったこと、自分を上手く表現できないこと、コミュニケーション不全なこと、周囲に手乗りタイガーと揶揄され内心ではとても深く傷ついていること。少女に出来ることは、ただ電信柱を蹴りまくることだけだった。だが大河はひとりじゃない。みのりんを喪失した今こそ、竜児という理解者を得たのだ!!竜児の後ろ盾に励まされ、感謝をしつつ、この関係を終わりにしようと、究極の目的「北村くんへの告白」を決行する!!


大河はきちんと告白できました!!しかし北村には全てお見通し。大河から北村への気持ちは実質を伴わない言わば思春期にありがりちな「恋に恋する」という現象。北村自身のことが好きなのではなく、誰かから理解されたいという欲求の表面的な表れにしかすぎなかったのだ。大河自身はそのことに気づいていない。そこで北村は自分の推察が当たっているか竜児について大河に問う。応えて曰く「高須君は…あっ、そのチャーハン。竜児は、私においしいチャーハンを作ってくれたの!!励ましてくれたの!!嘘ついてまで元気付けてくれて…一緒に居てくれて…竜児が居たから、竜児が居てくれたから、だからっ、今でもこうして勇気が出せるっ!!」どう見ても大河が本質的に大好きなのは竜児です。大河の本質を汲んだ北村は「お友達認定」の結論を突きつけ颯爽と立ち去る。後に残るは泣き崩れる大河、そこへ偶然居合わせてしまった竜児は、父性本能全快!!困った娘を助けたくなるのが男の性、可哀想は惚れたってことよ。Pity is akin to love.これからは、大河の犬じゃない、竜虎合間見えるのだ。だから大河に対しては哀れみをかけたわけじゃないんだ!と口実にして、我侭暴力娘と共に成長していこことを誓ったのであった。竜児に気にかけて貰えて大河は大満足。ラブコメお家芸名前呼びイベントで、 「んふゅぅ…『大河』…だって」と満足そうに微笑み次回へ続け!!次回からは大河が自分の本質と向き合い竜児を愛していることに気づくまでをじっくりねっとりと展開されていく模様。