コンチェルトノート 承前

フラグ構築の過程を「縁として人との絆を結ぶ」という設定にしてヒロインたちとの交流を描く。主人公の進矢はかつて幸せを司る神「幸御魂」に命を救われたことから幸福の債務がありそれを返済していくことを余儀なくされていたため不幸体質だった。そして転校直後に幼馴染の莉都と共に屋上から落ちかけた所を「幸御魂」にまたもや助けられ幸福の債務はピークに達し、返済しきれなければ10日以内に死ぬことになった。進矢と莉都に課せられた運命は二つ。

  • 進矢と莉都は自らが不運になり、かつ他人の不運を吸収するようになること
  • 進矢や莉都と絆が深い人物も幸福債務返済に巻き込まれてしまう。

進矢と莉都が助かる方法は、幸福の債務を返済して死の運命を乗り越えること。そのためには、他者から幸福を分けてもらわねばならない。しかしそう簡単にはいかず、進矢や莉都に対して何らかの縁(愛情・信頼・尊敬・羨望・憎しみ・嫌悪など)を抱く人物からではいと吸収できないのだ。結論としては、人との絆を結び(=フラグを構築し)、幸福債務の返済のお手伝いをしてもらおうということ。人間関係を構築してフラグを形成し、絆を醸成してヒロインと結ばれるという展開。人間関係モノのシナリオとして巧く作られている。