コンチェルトノート 「夕月小夜璃」シナリオの感想・レビュー

小夜璃ルートは、幼馴染のお姉ちゃんと主従関係の葛藤がテーマ。
エロゲ主人公お馴染みの特殊装備記憶忘却が莉都に発動しない代わりに小夜璃さんに発動だ。
小夜璃さんもさることながら乙女チックな感情を持て余す莉都にも注目だ!!



小夜璃さんは莉都に使える専属侍女。仕事着としてメイド服を着こなし進矢たちの寮を切り盛りする母性に満ち溢れた存在。幼少時に進矢と同じアパートに住んでいた時期があり、学業や人間関係で疲れた癒しを進矢に見出していたわけだ。まだ幼かった進矢にとって、憧れのお姉ちゃんの存在は覚えていたが、それが小夜璃さんだとは結びついていなかった。進矢が気になるのは、小夜璃に憧憬が重なるから?いやいや、現在の小夜璃さんが気になるからこそ過去の想い出の人物を小夜璃さんであったと夢想しちゃうの。たとえ、過去の思い出がないとしてもありのままの小夜璃さんが好きだーということに気づくのが第一ポイント。



進矢が気持ちを明らかにしたものの、小夜璃さんはなかなか頑固。莉都と進矢のやり取りを見せ付けられ、二人がくっつくことを願い身を引こうとする。しかし本当にいいの?想いがようやく繋がったのにここで途切れては一生後悔、進矢は小夜璃さんに肉体的接触を試みてココロをオープンハートさせる。しかし、ここで莉都の乙女さがせつなさ炸裂。進矢と小夜璃の関係を祝福する一方で、進矢への想いに気づき、選ばれなかった女の子の悲しみを垣間見せる。小夜璃さんはそんな主の2面性を知っていたから踏み出せなかった。しかし進矢は自分を選んでくれた。過去の想い出も現在の関係も小夜璃さんに力をくれる。幸御魂の幸運のもとに二人結ばれハッピーエンド。