さかあがりハリケーン 「楠ハル」シナリオの感想・レビュー

楠ハルシナリオは膣出し孕ませ妊娠生活。
孤児で愛情に飢えるハルに無償の愛を注ぎます。
学生という立場で子どもを生もうとする思いテーマを爽やかに描く。

橘ハルのキャラクター表現とおおまかなシナリオの流れ


ハルは明るくサバサバな元気っ子。巧が神道系養成学校に通っていた頃、同じ山にある閉鎖的なカトリック系の学校に通っていたハルは意気投合。巧の引越し先まで押しかけラブラブビームを爆発させ最初から好感度マックス。文化祭の打ち上げとともに酔っ払った勢いで性交渉に望み一発で着床!!妊娠しちゃう。戸惑う巧だが、周囲の目は温かで、ハルも肝が据わっていたので社会的なことで悩んだりしないもん。だってこれ昼ドラじゃなくてエロゲだもん。そんな重苦しいことは望まれてないのか?主にシナリオの核となるのが孤児であるハルが愛情を人一倍求めようとすることと、神経過敏になった巧が妊婦大事にしすぎること。まぁ、そんなことは周囲からしてみれば完全なノロケなわけで、マリッジブルーになった二人を励ましたり貶したりの日々を過ごす。父親が父親としての心構えを伝授したり結納の描写、婚姻届の感慨は結構深い内容なのにあっさりした爽やかさを残してる感じ。



で、最後は恋人としての期間を遅れなかった心残りを卒業式後の春休みに周囲に協力してもらってチープではた迷惑な恋人ごっこを一クラス分巻き込んで実行する。好感度マックスなだけであって恋人らしいことをしてこなかったハルちんは大喜び。学校で結婚式っーのもエロゲでは定番になってきたなぁとかしみじみ。孤児だけど、孤児だからこそ、家族は大事にしたいのです。皆に暖かく見守れながら神前式で神へと誓いを立てハッピーエンド。出産後の墓参りでは、子どもを連れて亡き母に挨拶に行く。巧の両親も高校生学生結婚であり周囲の荒波とも戦っていたらしく、巧を心配して学校に何ども様子を頼んじゃう父君さまの心情描写もぐっとくるね。ここの父親エピソードをもちっと入れて巧の境遇を掘り下げても良かったんじゃないかと思ったりなんだり。全般的にシナリオも短いしね。