雑録

アンバークォーツ 持月なゆたシナリオ(グランドエンド) の感想・レビュー

青春活劇バトルアクション偽古典伝奇アンバークォーツは、なゆたゲー!!その他のヒロインのシナリオは、なゆたのためにあると言っても過言ではないね。時を越えた想いとか記憶とか幼馴染とか、友情・努力・正義とかハッピーエンドとか!!そういう全部をひっくるめたグランドエンド正史編。以下、なゆたのキャラクター表現とフラグ生成過程。

なゆたのキャラクター表現と物語の始まり


持月なゆたは明るく元気な女の子。一途な気質で惚れた男には徹底的に尽くすタイプ。一目ぼれラバーは、良くある前世モノの誓いなほどまっすぐで主人公;昴に想いを告げる。しかし一目惚れといっても彼女には色々事情があったの。引っ込み思案でなかなか人とコミュニケーションできなかったなゆたはひょんなんことからコトバを交わした昴にきゅんきゅん。昴のためなら性格だって変えてみせる。人を怖いと思うのは、相手を良く知らないから。知ろうと願えば相手が分かり、怖くなくなるの。見事性格チェンジを果たしたなゆたはお友達からということで、通い妻まで上り詰める。けど、どうしても昴は肉体的接触をしてくれないの。なんで?昴はかつて妹を亡くしたショックにより、大切な人を失うことを怖れたいたの。覚悟を決める前にもう少しだけモラトリアムいいでしょ?ところがどっこい、なゆたがイキナリ刺されちまったよどうするよ?ここから始まる青春活劇アクションバトル。

青春活劇バトルアクション

なんと刺されたなゆたは本物じゃなかったよ!一体全体どうなってるの?ここで複雑な世界設定が明かされる。魑魅魍魎のような妖怪が存在し「異神」と呼ばれ、人の記憶を食うことで擬態し人々を襲う事件が発生しており、昴たちはこの事件に巻き込まれていたのであったと。「異神」に対抗できるのは、異能の力をこれまた持った主人公一派;かつての幼馴染たち。疎遠になっていた幼馴染たちが再び集う、「異神」事件を解決すべく青春活劇アクションバトルの開始です。ここで、エロゲ主人公特有の記憶喪失ネタを上手く「異神」が記憶を食うという設定に生かしているね。語られる7年前の記憶。それは幼馴染メンバー結成から、疎遠になってしまうまでの記憶だった。


当時、昴は妹の死を自分のせいだと背負い込み「異神」に対して、妹の蘇生を願った。願いは通じたものの、それは擬態の姿でしかあらず、精神年齢も脆弱だった。この擬態少女を匿うことを決意した昴は、妹;琴理にちなんで「コト」と命名しひっそりと廃工場で育て始める。しかし小学生一人でそんなことは出来なかった。しかし助けてくれる仲間が入ればやっていける。ひとりぼっちのトモ、口だけ達者なキョウ、浮世離れしたミコ姉、お嬢様であるが故に友達のいなかったヒメ、そしてスバルとコト。この6人で廃工場秘密基地ライフが始まる。時間を重ね、次第に感情が豊かになっていくコト。そんな折、「異神」が襲来し、同じ「異神」であるコトが人間と馴染んできることに腹を立て襲撃。コトはみんなを庇って死んでしまうのだが、ここで問題発生。「異神」の力の根源は記憶のちから。コトは刺し違えるために最も重要だったスバルの記憶を代償に奉げる。死に際に拒絶されたスバルは、コトに惚れてスバルに嫉妬していたキョウにより、追放を告げられ、泣きながら去ることに。この時、スバルの記憶は抑圧され、記憶喪失となったというわけさ。

偽古典伝奇


そもそも「異神」って何よ?A;魑魅魍魎の類です。ここで偽古典が挿入され「異神」エピソード。ホントAIRといいSNOWといい銀色といい日本人は偽古典大好きだなっ。「異神」は人の記憶を食うがそれは実は寂しくて分かり合いたいだけ。「異神」として人の記憶を食らううちに人間になりたい「異神」も出てきた。それが見目麗しい女に化けた玉藻であった。彼女は本当の愛を探すため、宮中貴族としての時を過ごすのであった。ここで出会いしが、武士ですよ、心に傷を抱えた北面の武士。戦場に出られず警備に廻され為り上がりものとして蔑視される毎日を送る武士の名は恒河。夕暮れアンバーな時期に出会った玉藻と恒河は口を交わすうちに親しくなっていく。だが、玉藻が帝に求められるもその寵愛を拒んでいることが宮中に知られることになり、その姿を疑うものたちが出てくる。玉藻に惚れて気が滅入り政務に支障をきたす帝の姿は、玉藻排斥へと向かう。


罠にかけられ追い詰められる玉藻だが、どうしてか恒河は玉藻を助けることを選んだ!!逃亡生活の開始。追っ手から身を挺して守ってもらえば自然と愛情が芽生えるもの、玉藻は自分が捜し求めていた「愛」を見つけたのだ。そこで過去に苦しむ恒河の記憶を食ってあげることに。盗賊に村を襲われその怨念だけが全てであり、盗賊を殲滅した後もその殺戮は消えないということを。哀しい記憶を共有した二人は懇ろな仲へ。そんな小さな幸せも長くは続かず、追っ手につかまり大ピンチ。そこで恒河に異能の力が目覚める。「異神」に記憶を食われると異能が発生し「異人」となる。「異人」が使うのは記憶の力、使えば使うほど記憶は消滅される。玉藻を助けるために記憶を全て使い切った恒河は全てを忘れ去り「異神」と近しい存在となった。そして二人が会うことはなかった…

友情・努力・正義

昴は幼馴染たちとの接触により過去のことを思い出すが、どうしてもコトの臨終シーンを思い出すことが出来なかった。そのことがなゆたシナリオの根幹となる。コトに拒絶されキョウに追放されたスバルが抑圧した記憶はもう一人の自分を生み出し、その自分が記憶封印の肩代わりをしたのであった。ここに記憶を抱え込んだスバルと記憶から脱却した昴が誕生した。異能の力は記憶を使うため、別ヒロインルートでは、この抑圧された記憶を武器に敵を倒す。しかし、なゆたシナリオではこのスバル自身がラスボスとなるのだ。そう、それはコトと似ているなゆたにスバルが焦がれたため。昴と分離したスバルがなゆたを欲して襲い掛かってくる。そう、戦うべきは過去の自分を乗り越えること。


なゆたのキャラ表現が深められないけど、一体何者なの?という疑問はここから解消されていくけど、ちょっと複雑。コトが「異神」と相打ちした際に、相手はコトの記憶(スバルとの情交)を吸い取って種子を撒き散らした。この撒き散らした種子が「異神」騒動の原因だった。しかし、コトの記憶を引き継いだ種子が誕生し、スバルを求めたため人間になろうとする「異神」が生まれることになった。それがなゆただったのである。それ育てたのが、偽古典パートの玉藻。コトを殺した「異神」の種子がコトの記憶を引き継いで出現するとはなんと言う皮肉。それでもなゆたが好きなんだ。幼馴染メンバーで力を合わせてスバルと対決。過去の未練に立ち向かえ。しかしスバルは強敵で、みんなズタボロ。その時なゆたは願った、皆を助けたいと。「異神」の力に目覚めたなゆたはスバルを倒すが、急激な変化に体がついていかず肉片崩壊。彼女を救うにはスバルと昴がもう一度同化し、なゆたとの情交の記憶を代償にするしかない。記憶が無くとも生きて欲しいと願うのであった。

記憶は忘れても想いは忘れない


なゆたは全ての記憶を忘れてしまった。昴は一年前前後の記憶、つまりはなゆたと出会い幼馴染と再会した記憶を。二人はもう二度と会うことは無かろう。しかし記憶は忘れてしまっても想いは繋がっているといいのです。接触しても初対面で扱いでスルーしそうになってしまい、幼馴染たちは落胆。しかしそのとき、なゆたの手が動きネクタイを結びなおす。記憶は戻らないものの心は繋がっている。夕焼け空に背に浴びて昴はなゆたを抱きしめるのであった。めでたし、めであし。ハッピーエンド。玉藻も恒河と再び出会え、恒河は何も覚えてないけど、その想いだけは残っていた。玉藻にしてみればそれで満足、ふたりでこれからを築きましょ、ということでグランドエンド達成です!!