とらドラ!第24話「告白」の感想・レビュー

今回のとらドラ!は恋愛関係と家族の問題。
二人が両思いになれたと思ったらママン二人親登場で急展開すぎるぜ。
大人の社会から逃げようとする二人だが、逃げていたら可哀想な子を再生産するにすぎない。
泰子と実家の和解をお願いするため、竜児は祖父母の家の門を叩く。


友人に遠慮をして恋愛関係に発展させずみんな仲良く高校生活という幻想世界は崩れ去り、決断を迫られる竜児。みのりんに惚れていた状態から保護欲の対象であった大河への心情変化をどう描写するのかと思いきや、なんと行間を読めとな!?描写しなくても、もうすっかり竜児は大河が好きだということに気がついていたのでした。大河を選ぶことを視聴者に肯定させるためみのりんと大河の関係性に執着をつける。みのりんジェンダーにより野球の道を断念し弟にコンプレックスを抱いていたため、自分で学費貯めて体育大へ行ってソフトボール女王になるという意固地になっていたけど、その頑張りを見ていてくれた高須くんが好きだったと云々。大好きだった高須くんだけど、自分の身を引くのは逃げとかそういんじゃないよ?ということを強調したいんだろうけど、やっぱりそこは女の子。涙が出ちゃう。だけどみんなの前では見せないよ、失恋同盟ここに結成。一方竜児と大河は友人たちとの関係に蹴りをつけました。ようやく告白して大河エンドかぁ、しみじみ。とか思ってたら、親登場で急展開だよ!!



竜児と大河で良い雰囲気になってるところへ、大河ママンと泰子登場。唐突過ぎる感じは否めない。大河の方は、父親が事業に失敗したらしく離婚していた母親が大河を引き取りにやってくる。一方竜児サイドは母子家庭問題。泰子は自分が高校中退し男に捨てられシングルマザー母子家庭になったことを竜児の引け目にしたくなかった。つまり泰子は、竜児が母子家庭であることにより不具合を蒙る事を潔しとしなかったのだ。竜児にはやりたいことをやってもらいたいという泰子のエゴと家族は助け合うもんだろ?という竜児が対立。そして子どもである二人に世間という大人社会に対抗できる術は無く、全てを投げ出して逃げ出すことに。家族に恵まれなかった二人。竜児はあと2ヶ月で18になるから大河を嫁にしてやる、一緒に暖かい家族を作ろうと2ヶ月間の駆け落ちを決断する。えーっと未成年の婚姻は親の同意が必要だとか云々と突っこむのは野暮ですか?駆け落ち準備をしようと一度家に帰るが、なんと泰子は家出をして逃げ出していた。母親が現実から逃げ出したことで、駆け落ちをしても幸せは待っていないことを知る竜児。大河を具して望むのは、泰子の実家の高須家。逃げるのではなく現実と戦い、頭を下げて音信不通になっていた泰子との和解を望むのであった。