親欧米路線を取ろうとする旧ソ連構成国のグルジアに対して威圧するプーチンのおななし。
NATO加盟を目指すグルジアのサーカシヴィリ政権に待ったがかかる。
その方法がグルジア内部の内部分裂を図る南オセチア問題であった。
- NHKスペシャル
- http://www.mofa.go.jp/Mofaj/area/georgia/index.html
- http://www.mofa.go.jp/Mofaj/area/georgia/cv/r_saakashvili.html
- http://www.mofa.go.jp/Mofaj/area/georgia/armed_conflict/index.html
ソ連崩壊により次々と独立しCISを形成したロシアの周辺諸国。ウクライナやグルジアは親欧米路線を取ろうとしていた。しかしながら、力を取り戻したロシアはNATOに接触を図る周辺諸国に対して危機感を抱いていた。そんな中プーチンによって見せしめにされてしまったのがグルジアであった。ロシア国内ではグルジア出身の出稼ぎ労働者への取り締まりを強化する一方で、グルジア内部の民族問題に介入し、親露政権を打ち立てる援助をする。グルジア内部において、グルジアから分離しようとする南オセチアを煽り援助し、独立を承認。このような一連のプーチンの政策に対して、欧米諸国はグルジアのNATO加盟に慎重にならざるを得ない。結局、NATO加盟を目指したせいでロシアに軍事介入されたのに、グルジアはNATOに加盟できませんでした。このような結末を迎え、親欧米政権は行き詰まりを見せる。グルジア国内では、ロシアよりの感情が高まりロシア正教で同一性を内包していたグルジアとロシアを引き裂いたのはアメリカのせいだとの声が高まっていく。グルジアのNATO加盟を白紙に返したことで、プーチンが強いロシアを現出したという歴史意義を持った。