雑録

揺れる大国 プーチンのロシア「プーチンの子どもたち〜復活する“軍事大国”〜」の感想

中高一貫軍学校「カデット」において子どもたちに愛国心を注入し強いロシアを現出するおはなし。
志願兵のみで構成され高い士気を誇る一方で行き過ぎた愛国心教育が極右勢力を生み排斥を行う。
軍事力強化で強いロシアの成る鍵となるのは祖国を愛する愛国心である。

ソ連解体後の混乱により弱体化したロシア。その間隙を突いて旧共産圏にNATOの勢力が及び、ウクライナグルジアとロシア国境までがNATOの勢力化におかれそうになった。そんな中、プーチンという強力な指導者とオイルマネーという強力な経済基盤を得て、ロシアは軍事力強化により、世界での影響力を強めようとする。今回のテーマとなるのが、その軍事力を担う若い人材育成が舞台の中高一貫公立軍学校「カデット」であった。ロシアの経済状況の中、現在最も安定した生活を得、権力に近づけるのが軍関係のお仕事。カデットの倍率は毎年8倍を越え、軍人になるための特別な教練により、愛国心を植えつけられていく。国を守る、国の為に奉仕するという陶酔感は幼い思春期のココロを見事にプロパガンダし、優秀な人材を育てていく。だがしかし、この愛国心の注入は行き過ぎたナショナリズム軍国主義に結びついていった。グローバル化と表裏一体となって両車輪のごとく現れる新保守主義。移民排斥、グルジア侵攻を正義と捉え、再び世界の覇権を握ろうとする野心をちらつかせる。愛国心注入により若い人材を育成し強いプーチンのロシアを再び取り戻すのだ。