雑録

NHKスペシャル 「沸騰都市のそれから」の感想

アメリカ金融恐慌により煽りを受けたドバイ・ロンドン・イスタンブルダッカの諸都市を追う。
外国資本の流入により発展してきた諸都市は資本が逃げた後に何が残るのか!?
バブルの栄光、現在の現況、生き残る未来を探る。

ドバイはオイルマネーを背景に開発を進め外国資本も取り込んで発展をし続けてきたが、金融恐慌になったらあっという間に滅亡寸前。資金繰りが上手くいかなくなり喘ぐようになる。そんなドバイは新たな資本としてロシアに目をつける。ロシアから資本を取り込もうというのだ。そのロシアは金融バブルのときはイギリスはロンドンに投資してきた。だが、結局何も生み出すことは無くゼロサムゲームで利ざやを稼ぐロンドンからは、各地の資本家はすぐに撤退して閑古鳥、そんなロシア資本をドバイが狙っているという情勢。


資本主義諸国の混乱の中、イスラム圏で違った反応を見せるのがトルコのイスタンブル。アタテュルク主義から徹底的な世俗主義をとり、国民統合としてパン=イスラム主義を捨て「トルコ人イデオロギーを頼ったトルコでは、欧米系企業は軒並み倒れ行く。そんな中、無利子であるイスラム金融を背景にするイスラム系ファッション企業は生き残る。さらにイスラム教を大切にした女性向けファッションはイスラム圏に受け、新たな商品市場としてイランを始めイスラム圏の開拓が見込まれる。


バングラデシュダッカは、ドバイの開発凍結を始め、出稼ぎに行っていた諸国から送り返される。好景気な時には安価な労働力として寄せ集められ低賃金重労働を担い、雇用の必要がなくなればすぐに切り捨てられる便利な存在。送り返されたダッカでは、外国資本の流入すらなくNGOの慈善融資による資金援助による経済成長であったため直接の影響はすぐには出なかったが陰りが見え始める。バングラデシュにおける外貨獲得の多くは出稼ぎ労働者の送金であったため大ピンチ。だが今度の出稼ぎ先はアフリカだ。石油発掘に湧く韓国企業の下へと安価な労働力を供給する。発展途上国の戦いはこれからだ、という展開で落ちたけれど、ロンドンだけ将来への展望が語られなかった・・・