主題学習「砂糖入り紅茶でパクス・ブリタニカ」構想メモ

  • 1、学習対象の決定
    • 平成11年版学習指導要領「世界史B」内容(4)「諸地域世界の結合と変容」に依拠
  • 2、歴史的事象の探索
    • (1)砂糖と茶の消費習慣の広がり
      • 大航海以降の生活習慣の変化(「生活革命」)に併せて急速に広がる
      • 17世紀;茶も砂糖も薬→18世紀;「ステイタス・シンボル」としての「砂糖入り紅茶」
      • 19世紀;産業革命以後のイギリス社会:安価になった「砂糖入り紅茶」は労働者階級の朝食に
      • 世界商品である砂糖・茶の取引をめぐる主導権争いと対外進出
    • (4)パクスブリタニカとアジア・アフリカ植民地における砂糖・茶の栽培
      • 18世紀以降、西欧諸国がアジア進出を進め、領土支配をした各地で砂糖・茶の栽培を始める
      • 蘭:ジャワ島、西:フィリピンでサトウキビ栽培
      • 1840年代〜、イギリス、インドで茶のプランテーションを始めて中国の茶を凌駕する。
      • 19世紀パクス・ブリタニカとグローバル経済の発展
  • 3、歴史的事象を教育的見地から再構成
    • 教師による砂糖と茶をめぐるヨーロッパ諸国の対外関係を中心として解釈された17世紀から19世紀の歴史的世界の再構成
  • 4、歴史的世界に対する教師の解釈内容の「教育内容」と「教材」への分節化
    • 「教育内容」:17〜19世紀の一体化する世界の結びつきを大きな動因としてパクス・ブリタニカが確立された
    • 「教材」:17〜19世紀における紅茶と砂糖のイギリス社会への導入と浸透(17世紀;貴重品、18世紀;華奢品、19世紀;日常品)という具体的な素材
  • 5、単元構成の軸