きっと、澄みわたる朝色よりも、「一周目は強制アララギルート?」の感想・レビュー

朱門優さん作品はチェックせずにはいられない!朱門優さんといえば、死んだ妹が神社の御神体として復活したり、学園コメディと思いきや第2部から熱血中二バトルが北欧神話で展開されたりと超展開を期待することこの上無し。『きっと、澄みわたる朝色よりも、』でも、一周目では男1女3の中での友情と恋愛を、芸術学校の文化祭の出し物を作りだす中で、心情の機微を中心に描く案外フツーの学園モノ?と思いきや、友情の関係に落とし前を付けられないまま挿入失敗に終わりループ!ループ!『今、確かに此処にいるあなたと、』に突入です。ここでは、一週目の感想を書くよ!!

一周目の物語の概観


今回の舞台は名門美術学校。主人公くんは家庭の事情により、一年遅れて編入だ。ここは入学選抜が厳しく、主人公くんのクラスは全員がかつて友好を深めた幼馴染たち。幼馴染のうちのひとりとは交流があり文通しており、旧交を温めようと意気揚々としていた主人公くん。だが哀れ、月日は人を変えるのかということで、なんかそっけない。児童虐待を受けてきた主人公くんにとって幼馴染たちの友情の絆のみが生存理由を肯定してくれるものだったのでさぁ大変。咆哮をしつつ涙するが、独りじゃなくて支えてくれる幼馴染:銀髪奉仕キャラの与神ひよがいた。残り2人も主人公くんを嫌っているだけでなく、幼少期の関係に甘んじないようにしようということ。じゃあ、現在の関係を構築せんと文化祭の出し物で一致団結を図ろうと画策していく。物語が進むにつれメンバー2人がそっけないのは、主人公くんをめぐる女の人間関係があることが判明。好意を鮮明に押し出すひよと感情を持て余す炉利担当の夢乃蘭と姐御キャラの樫春告。だが、結局は一緒に出し物の準備をすることになる。



一周目はどうやら強制フラグ管理で炉利っ娘:アララギルート。文化祭の出し物は失敗に終わる。だが、その過程が重要で一度は崩壊していた幼馴染グループの関係を取り戻したぞ!!しかしそうすりゃ、解散の原因となった主人公くんをめぐるオトコ関係に決着をつけねばばるまいて。三角関係ならぬ四角関係の心情描写に多くが割かれ、ここらはフツーの学園モノかぁと思うよ。で、主人公くんは昔、炉利に好感を抱いていたが、奉仕系キャラがおままごとイベントでお嫁さん役をやりたくて泣き出しやむなく交代。この時から炉利は自分の感情を押し込めるようになったそうな。だが現在は違ぁう。カミナリにおびえてバスタオル装備主人公くんの股座に隠れようとした炉利は失禁おしっこをしながら自分の感情を打ち明ける。女の友情の関係に決着をつけないまま、処女を捧げようとする炉利。主人公くんに選ばれず涙する奉仕娘。処女を散らさんとするそのときに、炉利は大切な友情を思い出し涙してしまい、挿入直前に行為ストップ。全てを「上手くいく」ためにはきっちりと関係をしなければならない。時空管理者っぽい娘さんに操られ、ループ発動!ここ最近ループモノ多いよまたループっすかと思いつつ、第二部では主人公くんの背景事情などが語られながら、アララギフラグはクラッシュされる。これからどうなる!?