そらいろ 「愛衣√愛衣End」シナリオの感想・レビュー

そらいろの「愛衣√愛衣エンド」シナリオはお兄ちゃん独占欲に悩む妹のおはなし。
お兄ちゃんを一人占めしたいがために嫉妬心・猜疑心に苛まされ、嘘で騙していることに罪悪感をかんじちゃう。
そんな歪んだ妹の願望を、お兄ちゃんが受け止めろ!!

お兄ちゃんに罪悪感を着せて独占するため嘘をつく


主人公くんと愛衣は遠縁の親戚。幼少期の夏休み、愛衣の田舎に滞在するようになった主人公くんは当初、年下の女の子と仲良く接することが出来なくて、夏休みのほとんどをヤドカリ狩りに費やした。だが愛衣は何をすることもなくただ寂しそうに眺めているだけ。そんな愛衣が気になっても声をかけることが出来なくて・・・しかも愛衣は母親に仲良く遊んだと怒られないように嘘までついてくれたのだ。そんな愛衣に後ろめたさを感じた主人公くんは、来年こそはと決意するのであった。その甲斐あってか、主人公くんは夏休みに田舎を訪れるたびに愛衣との距離を縮めていく。そして、二人は互いに片親であったので再婚により義兄妹になり、一緒に暮らすことに。だが、主人公くんが田舎に越してきてつばめや花子と交流するようになるにつれ、愛衣は黒い感情を抱き始める。私だけのお兄ちゃんが、とられてしまうと。そんなふうな恋心を打ち明けようとする愛衣だが、そこをつばめに邪魔され、さらに兄とつばめが二人で一緒に遊び始めてしまった情景を見て、愕然となる。彷徨い歩き迷子になったところを必死に探しに来てくれるお兄ちゃん。嗚呼お兄ちゃん好き好き。兄への想いのために黒い感情を抱く自分に自己嫌悪する愛衣は、お兄ちゃんを独占でき、しかも自分が醜い感情を抱かないようにするために嘘をつく。つまりは兄妹になる前の記憶は忘れたと!!兄妹だから独占するのは当然だと。そんな愛衣を見て、自分のせいで愛衣を傷つけたと思った幼少期主人公くんは最強の兄貴になる決意をするのであった。こうして愛衣はお兄ちゃん独占ポジションをゲットし、シスコンな主人公くんの妹になりたいとつばめ&花子に妹願望を抱かせるのでした。

罪悪感に苛まされる妹を受け容れろ!!


愛衣はこうして体よくお兄ちゃん独占権をゲット。色々気にかけてくれるお兄ちゃんを満喫しながら年齢を重ねるが、後ろめたさは拭いきれず、さらに兄妹では恋人になれないことを思い知らされるようになる。故に、主人公くんがつばめと乳繰り合ったり花子といい雰囲気になると情緒不安定。いつもは仲良い友達なのに、主人公くんが絡むと嫉妬に狂っちゃうの。一見、素直で素直で素直な正統派な良い子を演じている愛衣だが、腹の中の黒い感情が隠し切れなくなっていっちゃうの。夏が来るたびに遠泳してブイや小島を目指す二人だけのイベントでは泳げないフリをして甘えたり、幼少期の懐ゲーを出汁にイチャイチャしたいためわざとゲームオーバーになったりと。そんな愛衣の変化に主人公くんも次第に気づくようになる。主人公くんは、愛衣が義妹であることを忘れていると思い込んでいるので、それを自然に思い出すまで待とうとしていたのだが、愛衣の溢れる好意に耐え切れなくなる。愛衣も愛衣できちんと贖罪したいと思っていたので、今までの欺瞞を払拭するため、遠泳の名目上の目標としながらわざと辿り着こうとしなかった小島へと辿り着く。しかし、主人公くんの義妹カミングアウトによるフラグ成立のため、愛衣は懺悔を言い出せなかった。義兄妹だから堂々と出来るはずなのだが、負い目を感じるのもそのため。先輩に兄妹であることの世間体に諭された愛衣にとって、きちんと懺悔をしてはじめて恋人になれるのだ。再びお兄ちゃんと小島を目指した愛衣は、そこで自分が今までお兄ちゃんを欺いてきた罪の意識をようやく懺悔できたのでした。きちんと向き合えるようになった二人は、ここからやっと恋人としての生活が始まるのですよとハッピーエンド。