夏ノ雨 宮沢翠シナリオの感想・レビュー

夏ノ雨の翠シナリオの主題となるのは、サッカー部問題。
友情と恋愛と愛情と性欲は何が違うのか!?乙女心に揺れる翠の反応を愛でよ!!
突きつけられる現実の否定、自分たちがしてきたことは、全て無駄だったのか。
仲間が先へ行き焦燥感に駆られる主人公くんは夢のために現実を知る。
翠はテキスト・立ち絵・キャラクター表現がかわいいのう。にやける。

女と付き合うよりも、もっと大切なこと


主人公くんはサッカー大好き。四六時中サッカーの戦術やイメトレを考えており、ゲロ吐くような練習にもへこたれない。しかし、イジメ問題に巻き込まれ退部に追い込まれてしまう。県下の強豪である主人公くんのガッコは下手糞な奴をさっさと退部に追い込むためイビリが黙認されていた。下手糞だが努力家な同級生はイビラれても辞めずに食い下がったため、イジメエスカレート。ついに県大会当日、電車に荷物を忘れたことをきっかけに、脚を折られかけてしまう。見かねた主人公くんは同級生を庇って乱闘騒ぎ⇒退部というわけさ。家庭環境最悪で打ち込むものも取り上げられ腐りかけるが、友情パワーが発動。この暴行騒ぎに対してイジメを問題にせず、校内でやれば秘密に処理出来たとのたまう先輩連中を見て、部のあり方に疑念を抱いたエースストライカー:一志とマネジの翠が部活を一緒に辞めたのだった。以来3人は放課後サッカー同好会を結集し、河川敷でボールを蹴りつつクラブチームに参加しながら、刻々と牙を磨いていた。顧問のセンセは、暴行問題に対し意を汲んでおり、先輩が引退したら部に復帰しても良いということになっていた。意気込む主人公くんだが、ここで恋愛問題に巻き込まれる。不器用な一志の恋を主人公くんとマネジの翠で応援しちゃうぞ☆のイベントが開催。このイベントで逆に主人公くんと翠がくっついちゃうというお約束が展開されるが、恋に鈍感な主人公くんにアプローチをかけて恥ずかし恥ずかしする翠のキャラクター表現が可愛いなぁ、と。夏祭りの浴衣イベントで異性として意識させる描写はありがちなだけに破壊力高い。

学生時代に何かを一生懸命にやっておくということ


フラグ成立するも、放課後サッカー同好会は終焉を迎えようとしていた。翠は選手としての主人公くんに何か出来ることは無いか!?と思い悩んだ末、スポーツ科学の道に進もうとしていた。一方、一志は本気でプロになるための意識を貫き通し、部から復帰せよとの声がかかる。いつまでも3人で一緒には居られない。翠に拘る主人公くんだが、そこへ残念はお知らせ。なんと、顧問から復帰は承諾されていたが、外部から招聘している監督は認めなかったのだ。主人公くんは暴力事件においてケジメをとっておらず先輩が居なくなるから舞い戻るなんて都合の良い事は認められんと。理香子ルートではここで転校の道を選ぶが、翠ルートではそうはいかない。女に諭され、ぐっと我慢の子、監督に頭を下げる。結果、校庭の隅と居残りグラウンドの使用許可が降りた。どこまで食い下がれるか試練のとき。翠やエースとすれ違いながらも何とか頑張る主人公くんに、翠に関する不穏な噂が漂う。中学時代、翠は同様にマネジをしていたがイケメソを振ったため悪い噂を流され友人も離れていき孤独を知ったのだとか。そのイケメソが練習試合を仕組んできたよ。試合中、校庭の隅で忸怩たる思いをする他ない主人公くんだが、御都合展開発動!前半終了後、一志及びチームメイトが主人公くんを起用してくれと懇願し、今までの努力を認めた監督が起用を決定。放課後サッカー同好会で鍛えたコンビネーションが炸裂し、逆転勝利でイケメソを勧善懲悪。今までのことは無駄じゃなかった!!3人の出会いの場所はもう終わってしまったけど、そこが全ての出発点。翠は大学でサッカーに励む主人公くんを支えながら振り返る。あの時のことがあったから頑張れるのだとハッピーエンド。