1 はじめに
- コンニャク栽培の先行研究
3 下仁田町におけるコンニャク栽培
4 下仁田町馬山の事例集落におけるコンニャク栽培
- 近年、収穫面積・生産量が著しく増加している旧馬山村のコンニャク栽培について分析
- 事例集落から得たアンケート調査をもとに農業経営の変遷についてより詳細な考察
(1)事例集落の概要
(2)事例学習における土地利用
- 鎌田集落を取り上げて、土地利用の変化や各農家の経営状況をふまえながら、今後のコンニャク栽培の展開についての分析
- 平成11年(1999)9月下旬に行った現地調査をもとに、鎌田集落(南北に広がる)の土地理由を詳しく見る
- 南部:山林が多く、農道が未舗装、農地に達するのも困難、不耕作地が点在
- 北部:集落域で、家屋が密集。土地は開けており集落の南西部にある廣畑や権現平は北向の斜面で平坦地が広がる
- 作物:ネギ、自給用のダイコン・ハクサイ、キウイ、シイタケ
- コンニャク:廣畑や権現平で大規模に栽培されており、連作障害対策のネギと組み合わせて栽培
- 農道整備、農機搬入、作業効率良⇒広範囲で栽培(※集落から離れているためイノシシなどの被害もあり)
(3)事例集落における農業経営の変遷
- 鎌田集落の全戸を対象にしたアンケート調査の結果から、現在(1999)と10年前(1989)のコンニャク栽培を比較して、土地利用の変遷や各農家の農業経営の変遷などについて考察する
- a.専業農家の事例
- b.兼業農家の事例
- 1989年時の作物別耕地面積:自給用=イモ類、野菜類。養蚕・シイタケ・キウイ
- 1999年;コンニャク栽培を廃止⇒ネギ栽培を主体とした複合経営
- 生芋の取引価格が近年は低迷、小規模兼業農家では収入になりにくい。
- 後継者不足、高齢化
- 今後の経営動向;コンニャク栽培は放棄、ネギ栽培に切り替えるがそれすらも縮小