雑録

しろくまベルスターズ 星名ななみシナリオの感想・レビュー

しろくまベルスターズ♪のななみシナリオはサンタ=アイデンティティの確立。
自分が描く将来像はどんなもの?
未来を思えば過去を振り返る必要がある。過去を振り返れば疑問が生じる。疑問は煩悶だ。
冬馬はななみと二人三脚、依存ではく、お互いに手を繋ぐ。
迷って、もがいて、自分なりの答えを見つけ出せ!!

星名ななみのキャラクター表現とフラグ生成過程


星名ななみはお気楽天然娘。甘い物好きでお気楽極楽。だけど、ホントは名のあるサンタ一族の跡取りで、重たいものを背負ってる。小さい頃からサンタになることが自明であったため、自分がどうしてサンタになったのか、どのようなサンタになりたいのかが曖昧で、アイデンティテイの確立に迷ってしまうお年頃。そんなおセンチになることもあるけれど、基本的には元気っ子。おもちゃ屋を成功させるため、冬馬と一緒に小型屋台を引きながら、街一体を練り歩く毎日を送ることになる。元気で明るいななみのその姿は、街往く人びとに活気を与え、最初は受け容れられなかったけど、いつしか周囲の人気者に。効率主義のりりかに怒られながらも、ななみは街の人びとと交流を深めていく。そのなかで、ななみは自分が成りたい理想像を確立していく。ななみが目指すのは、きちんと人びとと向き合うことの出来る、ちょっと古臭い、そんなサンタ。ななみは持ち前の明るさで、悩めを抱える住人たちをカウンセラーよろしくオープンハート。馴れ合いの嫌いな偏屈爺さんから手作り伝統芸能人形のスキルを授かり、片親しかいなくて父に甘えることの出来ない女の子を励まし、上京ドロップアウトで郷里に戻った敗残者ギタリストよ!もう一度!!を成し遂げる(挫折スキーな自分としては、このドロップアウトなジョーさんの敗残兵自己語り描写のところではきゅんきゅんきた)。冬馬は危なっかしいななみの側で日常のお仕事を支えながら、サンタ技術の特訓も二人三脚していく。りりかとの模擬戦でも惨敗を重ねながら二人で悩み、試行錯誤し、励ましあいながらスキルアップで、ついには撃破に成功する。重ねた時間は情交の印、お互いを求めてフラグ成立。糸電話での会話や最初の接吻の描写ですが、かなり濃厚です、はい。



ななみと身体を重ね、互いに近づきあったのだが、そこで冬馬はななみについて自分がいかに何も知らないかを思い知らされる。アイデンティティの確立に悩んじゃうななみが時折見せる物憂げな姿を見せ付けられ、冬馬は何とかしたいと思うのさ。だが技術アップに浮かれる冬馬に難題が直面する。ななみが祖母と面会しに留守にした時、他のメンバーと組んで練習をしたが上手くいかない。つまりは、冬馬の技術がななみ専用になっていたということなんだよ!!この状況に対し、冬馬は自分がななみに依存していたと思い込む。一流のトナカイはどのサンタにも対応できなければならん。だが何だこの体たらくは!?と思い悩む。そんな冬馬を見て、ななみのサンタ=カウンセリングが発動する!!ななみはななみで冬馬がいなければ才能は開花できなかったよと告げ、二人は決して依存関係じゃなくて、支えあって、手を繋いでいたのだと、お互いの立場を確認して、冬馬の苦悩を打ち払う。冬馬はななみに背中を押してもらって悩みを解決するのでした。



ななみに助けてもらったならば今度は冬馬がななみの背中を押す番だ。ななみコンプレックスとなっているのが、母親との関係。ななみママンは将来有望とされながらサンタ職からドロップアウトし、ほとんど面会が無かったのだとか。ママンに対して思うところがあるものの、それを明確な感情に出来なくて、ななみは不調に陥っていく。冬馬はななみの為に人の中に踏み込む覚悟をし、過去調査の果てにママンと対峙する。やり手ママンにかわされた冬馬だが、残されたヒントから紡ぎだす。ななみのサンタになりたい根源は祖母ではなくママンと見上げた夜空だったのだと、ママンがサンタを辞めたのは街を開発から救おうとしたらロジカルに現実主義になってしまったからだと、ママンが進める街の再開発は実は自然環境破壊ではなく調和の取れた遊園地だったのだと明らかにしていく。ななみは冬馬の活躍によりママンへの複雑な思いに整理をつけて完全復活。プレゼント配達の障害にも、住民交流聖夜パレードを実行させ、さらに突然の停電には流れ星で先導するなど、ななみの為に冬馬は八面六臂に大活躍。ななみのためだからこそ、冬馬はそこに遣り甲斐を見出すことが出来るのだと、プレゼント配りも大成功。迷って、もがいて、悩んでも、手を取り合って歩んでいけるよとハッピーエンド。