airy[F]airy  コレット・マレ シナリオの感想・レビュー

airy[F]airyコレットシナリオは、病弱幼なじみとの関係性変化モノでキャラゲー風味。
確かにコレットは可愛い。テキストも悪くない。ほのぼのとしている。
しかしキャラゲーの弊害;シナリオ短い・起伏が平坦・設定が生かされないの三拍子が揃い踏み!!
なんかあっさり、というか肩透かし?攻略する順番間違ったかもしれない。
(※その他のヒロインも同じ様なものだった・・・

コレット・マレのキャラクター表現とフラグ生成過程


コレット・マレは主人公エルモの幼なじみで、病弱ながらも気が強い女の子。エルモとはいい感じな仲で自覚出来ない淡いほのかな想いを抱いているよ。しかしながら、自分が病弱で車椅子のお世話になっていることを気にしていて、エルモの優しさが心を苛むお年頃なの。何でも、幼少期には元気でエルモともはしゃぎまわっていたのに、病弱になっちゃったのだとか。そんなコレットがエルモと心の交流を深めていくのがこのシナリオの趣旨だ。この作品の世界観として設定されているのは次の事項のような感じ。曜日を守るために妖精界とカードゲームバトルする・エルモは火曜日を守る役割を負っている・エルモは教会の管理者であり土着の信仰の祭りを運営する、というような事柄。そのように細かい設定がされているが、コレットシナリオで関係があるのは、土着の信仰の祭りぐらい。なんせ、コレットがどうして健康だったのに病弱になったのかも語られないぐらいですもの。この土着の信仰では祭りの最後にカッポォーが接吻を交わし恋仲を村人に承認されるというもの。それにコレットとエルモが参加しフラグが成立するのだ。それまでの過程を簡略に述べると以下の通り。(1)マレビト信仰よろしく村の外から女の子が漂着、第三者の存在によりコレットはエルモのことを異性として強く意識するようになる →(2)コレットは、自分が病弱車椅子であることを理由にエルモに気を使ってもらうことを潔しとせず、無理をして一人で歩行訓練を始める →(3)エルモはコレットにハラハラドキドキしながらも、ただの幼なじみであることから関係性変化を迫られていることを知る →(4)コレット、姉とエルモが故意ではないけど抱き合ってるシーン見て嫉妬、喧嘩 →雨降って地固まる、といったところ。



そんなこんなでコレットに祭りイベントを申し込み同意を得るのだが、祭りのトリは一番の見せ場なのにイマイチ盛り上がりに欠けると思いませんか?いや、祭りの準備をコレットに手伝ってもらうことで如何にエルモが彼女を必要としているかを知らしめてみたり、手伝いを通して自然とコレットの指揮官としての才能を引き出し自信を持たせ良いリハビリになったりするのですがね。祭りイベントが終わった後はもうグダグダというか蛇足感が否めません。コレットが「妖精界ってどうやっていくのかなぁ」とか言い出したので、よっしゃ、よっしゃ、関係性変化モノで終わるかと思いきやここからが第二部で、細かい世界観や舞台装置が生かされてくるんですねライターさん、分かりますとか思ってたのに・・・。本当に関係性変化モノで終わりやがった!!カードバトルにコレットが参入して観戦する描写があるのだが、これだとまるで取ってつけたかのように感じられますね。フラグ成立後の問題発生イベントもあっさりというか必要性があんまり感じられない。コレットの妖精が突如居なくなってしまい心配する彼女を慰めるというものなのですが、いくらでも妖精界とか語ることが出来そうなのに、エルモもコレットも何もしません。心配しながら喪って始めて大切さが分かるのねとか言ってたら、突如無事帰還しましたよ。コレットは自分の妖精が帰ってきてくれて一安心です。しかも沢山の妖精さんたちを引き連れてきてくれたのでした。めでたし、めでたし、という展開ですよ?他のシナリオで巻き返せるか?