とっぱら 美影シナリオの感想・レビュー

とっぱらの美影シナリオは妖怪「影女」のおはなし。
妖怪をモチーフにして女体化させるという良くある展開です。
影女は男やもめのうちに憑りつき色々と世話を焼いてくれる便利な妖怪という設定。
両親を亡くし家が没落してアパシー状態に陥った主人公が影女に支えられて生きる気力を取り戻すというおはなし。

美影のキャラクター表現とフラグ生成過程


美影は妖怪影女で主人公の圭治に尽くすことを至上の目的とする黒髪ロングの世話焼き女房。圭治は特殊スキル「見鬼」を所有していたため、日常的に妖怪と接することが出来たのさ。しかし、今は妖怪嫌いで、美影のことも疎ましく思い、邪険に扱う。。そんな圭治の対応にもめげず今日も美影は世話を焼く。そんな美影の献身が徐々に圭治の心を癒していくのだった。じゃあなんで圭治は妖怪を嫌っていたの?それは、家付き妖精の座敷童と精神的対立をしてしまい失踪させてしまうという過去があったことが原因であった。座敷童のいなくなった家は没落する。今まで田舎の地主階級でのうのうと過ごしてきた圭治であったが、座敷童の失踪により、両親が死亡し家も没落した。自分のせいで両親を亡くしたショックで精神崩壊した圭治は、生きる気力を無くした。死なないから生きているだけと、ただ諾々と毎日を過ごすようになっていたのであった。そんな時に出てきたのが美影というわけで、傷心の圭治を支えていく。美影の奉仕で圭治はアパシー状態から脱して覚醒、生きる力を取り戻す。それでもツンデレな圭治は妖怪が嫌いと吐きますが、美影を段々と好ましく思うようになっていきますよ?



そして圭治の矛盾を指摘する事件が起こる。まぁ、良くあるイベント「失ってはじめて大切だと分かる」が発動します。美影との仲を「まるで夫婦の様ね」とおちょくられた圭治は、妖怪のせいで両親を亡くしたという事実を突きつけられ感情が爆発し発狂、美影に暴言を吐きまくる。数時間後、冷静になり贖罪の念に駆られるが美影の姿は無かった。自分の暴言で美影が居なくなったと思い込んだ圭治は村中を這いずり回って美影を探す。認めよう、美影がどんなに大切なそんざいであったかを。ようやく美影を見つけると、圭治は美影に抱かれて泣きながら罪を贖う。両親が死んだのは妖怪のせいなんかじゃない、自分が座敷童を追い出してしまったせいだ、それを認めたくなくて妖怪のせいにしていたんだ。つまり、自分の責任なのに誰かになすりつけて言い訳にして悲劇のヒーローを気取ってただけなんだよと。自分の弱さを認めた圭治は美影から肯定されフラグ成立。懇ろな仲になり乳繰り合う生活を送るがどこか美影の顔は冴えない。なんと美影は失踪した座敷童を存在の根本にしており、家が没落した自責の念に駆られていたのだとか。そんなわけで美影は両親を蘇生させるため自らの命を犠牲にして反魂の術を使おうするのだ、メガザル。ははっ、指をくわえて美影を見ていろってか?美影により主体性を取り戻したんだ、人生の肯定だ、美影のいない人生など糞食らえだと、術に介入して救い出す。こうして女に救済された無気力な男が女を救う為に主体性を発揮しハッピーエンドを迎えたよ。めでたし、めでたし。