乙女が紡ぐ恋のキャンバス 体験版の感想・レビュー

乙女が紡ぐ恋のキャンバスは、美術画商上流階級モノ。
ありがちな女装モノかと思ってたら、美術知識の構築が巧みで好印象。
ただのキャラゲーではないことは確かだと思われる。
体験版では表ヒロインAの試練イベントまで結構な時間プレイできます。


表ヒロインA:鳳怜奈√シナリオの主な内容

主人公の瑞希信は女装っ子の苦労人。姉の杷虎が世界的有名な美術家で、その姉に仕えて家事雑用の日々を過ごしていた。学校教育もろくに受けられなかったのだが、姉の仕込みと独学で美術眼を鍛えていった。姉の庇護下で慎ましくも幸せな生活を享受していた主人公くん。しかし、姉の杷虎は横暴で主人公くんの女装をかたどったエロフィギュアを全世界に公表したことから物語りは始まる。人間の尊厳を求めて、女装したまま姉の工房から逃げ出した主人公くんは、日雇いバイトも見つけられず路頭に迷う。そんな中、偶然辿り着いた美術館で、特別展示の手伝いをする中、持ち前の美術知識を駆使して、盗難を防止するのだった。最初は、安易な女装モノのキャラゲーでしょ?とかタカを括っていたのだが、以外や基礎知識をしっかり練りこんでおりテキストの造詣も深くて(深いように読ませる風な工夫が見られて)少しびっくり。体験版は表ヒロインAである鳳怜奈を中心に物語が進んでいく。主な見所は、学園生活体験、女騎士との血統、美術品盗難事件、闇オークション、というイベント構成。


表ヒロインAはツンデレ入ったノビレスお嬢様画商の鳳怜奈。各サブヒロインは怜奈に仕えるメイドと女騎士、学芸員として設置されている。そしてラスボス扱いなのが、主人公くんとのワケアリ幼なじみ枠の毒舌クーデレ黒髪ロングで裏ヒロインBの烏丸紫月。路頭に迷っていた主人公くんは、その美術鑑識能力のあまりツンデレお嬢から敵対勢力として見なされるが、天然ジゴロ能力を発揮し、美術トークで好感度を高めて専属メイドに就任するのだった。そんな主人公くんをサポートするのが、早期に主人公くんの男バレを体験し協力者となった腹黒メイドの昭江。ツンデレお嬢画商によって強引に美術学校に編入させられた主人公くんを導いていくの。腹黒メイドの支援と美術知識を駆使する女装主人公は次第にヒロインAの美術的価値観を理解し、オープンハートさせていく。そこへ立ちふさがるのが、かねてから仕えていた女騎士で決闘とか言い出す。ここらの展開はコメディ調が続き、女子学園での生活ライフの描写を見てワッハッハとでも言っとけばOK。



で、生活に馴染んできたところで物語の核となるメインイベント発生。美術品の盗難事件だ。ヒロインAの鳳怜奈は、大衆に美術品の門戸を開くというスタイルをとっていた。自分が画商として顧客に売った商品を、学園祭の展示にするために借り入れ搬入作業に精力を注ぐ。だがその搬入作業中に盗難が発生するわけ。ここで、怜奈は自分の画商としてのスタイルについて苦悩する。大衆に門戸をひらくといいつつ、それで作品を管理できなければ本末転倒の自己満足じゃないかしらん、と。そんな自己嫌悪スパイラルなお嬢様に、我らが主人公くんはお嬢様の在り方を肯定し続けるぅ。なんとかお嬢様の盗難品を見つけ出すも、それらは闇オークションにかけられることに。ここで勧善懲悪用のいかにもな嫌味キャラ出現。カネの力でオークション無双。結局、大敗を喫して体験版終了と相成りました。しかしご丁寧に今後の展開が三行くらいで説明されるよ。どうやら、怜奈は悪役キャラに股を開いて肉便器となることで、盗難品を回収しようとするんじゃないかな。そして主人公くんは、姉貴に支援を請うて悪役キャラを勧善懲悪しハッピーエンドじゃね。そんな感じ。